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7話 はじめてのまほう?

 昼食を食べ終わり、おばちゃんの皿洗いの手伝いを終えた僕は、自室に戻った。理由は魔法を学ぶためだ。


 魔法を効率的に学ぶために、【大賢者】と【叡智】を使うのが最善策だよな。

 【大賢者】、魔法の効率的な学び方ってあるかね?


『現状、魔法を使うにあたって足りないステータスは魔力です。まずは、体内にある魔力の量を増幅させることをオススメします』


 う〜んっと。魔力を増やす方法ってどんな感じ?


『魔力を増やすために一般的なのは、魔力を現界まで出すことです。魔力も筋肉と同様、鍛えれば伸びます。ただし、魔力枯渇による魔力酔いや頭痛などの身体の症状が出ます。

 他には【マナサークル】、【魔力エンジン】の技術を身につけるですね』


 ほうほう。魔力酔いと頭痛って【健康体】で無効化できないの?


『自己的に行った場合、【健康体】は発動しません』


 oh…痛いの我慢しないといけないのか…。……それじゃあ、とりあえず【マナサークル】と【マナエンジン】について教えて。


『【魔力エンジン】と【マナサークル】に逃げようとしても、どの道、魔力を極限まで出さないといけませんよ』


 えぇ……。痛いのは控えたいんだけどなぁ……。


『それでは、【魔力エンジン】と【マナサークル】について説明します』


 あっ…無視ですか。


『はい。無視です。

 【魔力エンジン】と言うのはいわゆる火事場の馬鹿力を無理矢理行う技術のことです。体内の魔力、いわゆるオドと言うものが一時的に大橋に上昇しますが、【魔力エンジン】が停止した瞬間、身体が怠くなったりします。

 【マナサークル】と言うのは空気中にある魔力、いわゆるマナと言うものを体内に取り込んでオドの回復を行ったり、そのまま魔法に使う魔力に変換する技術のことです。こちらは、【魔力エンジン】と違い、身体が怠くなったりしません』


 【魔力エンジン】も【マナサークル】も身につけてて得がしそうだな。よし。作ろう!


『まず、魔力を感知できるようになってぬださい。目を瞑り、体中の魔力を感じてください。こちらでも補佐いたします』


 いわゆる瞑想ってやつかな。


 僕は目を瞑り、座禅を組む。暫くすると、身体のあちこちで温かいような何かを感じる。


『それが魔力です。流石、魔力操作力S+ですね。これほど早く魔力を感知できた者はなかなかいません』


 なかなかって言うことはいるんだね。


『まず、簡単な【マナサークル】から説明します。【マナサークル】の理論はオドとマナを入れ替えるサークルを作ることです。今の要領でオドを外にマナを体内に入れてみてください』


 僕は同じようにやってみる。オドを動かし、外に出すことは簡単だった。しかし、マナを体内に取り込もうとするのが難しい。

 う〜ん。


 マナとオドを入れ替えようとすること数時間、なんとなくマナも感じ取れるようになってきた。


『順調ですね。このままいけば、【マナサークル】ができるようになると思います。これを毎日行ってください。それでは、【魔力エンジン】について説明しますね』


 え……疲れたんだけど……。


『【魔力エンジン】は感を掴めば簡単です。けれども、失敗したときに魔力酔いや頭痛がします』


 え……。痛いのは嫌なんだけど……。近道するならそれ相応の見返りが来るのね……。


『【魔力エンジン】はオドとオドをぶつけ、オドを体内から出すゲートを一時的に破壊し、一度に出せるオドの量を上げます』


 ……そのゲートとやら、破壊しちゃって大丈夫なの?


『大丈夫です。ゲートは魂にあり、魂は粘弾性であるため、ゆっくりですが修復されます。また、マナには魂の成分も含まれているため、【マナサークル】によってマナを取り込めば早く修復されます』


 ほうほう。つまり、ゲートを破壊しても、すぐ治るってことね。……でも、限界点とかあるんじゃない?


『はい。その限界点を超えると魔力酔いや頭痛などの症状が出ます。また、限界点を超えるとゲートが治らなくなることがあります。しかし、このときゲートの大きくなるので、気にしなくて大丈夫です』


 ちゃんと要領を守れば大丈夫ってことね。限界点を超えても利点があるなんていいな。


『そうです。とりあえず、オドを無理矢理体外に出そうとしてみてください』


 体内の魔力を外に出す。


『もっとです。限界を超える量を出してください』


 いや、そう言われても……。まだ、ちゃんと操作できないし。


『それなら、こちらでも補佐します』


 そう【大賢者】が伝えると、体内の魔力がいきなり、全て外へ出ていく。それと共に、腹をかき回されたような吐き気、頭に針が刺されたような頭痛が襲ってきた。


 痛ァァァァァァ!!!


 僕は頭を抱えながら床を這いつくばる。僕はすぐさま、マナを体内に取り込む。


 あっ、少し楽になった……。


『こんな感じですね』


 いや、痛すぎなんだけど……。


『ずっとやっていれば慣れてきます。というわけで、次行きますね。どうやら、【マナサークル】でオドは戻ってきたみたいなので』


 嫌ぁぁぁだぁぁぁ!! 痛ァァァ!!


 この後、眠るまでこの苦痛が続いた。




読んでいただきありがとうございます!

「面白い!」や「続き気になる!」って方は是非とも☆☆☆☆☆を★★★★★にして頂けると嬉しいです!

モチベアップに繋がって執筆が捗るです(*´ω`*)

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