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37話 素材は僕のですよね?

 ドラゴンゾンビの魔石を両手で支えながらリオ団長とミアさんに見せる。魔石は頭と同じくらいのサイズで意外と重い。


「リオ団長、ミアさんやりました!」

「よくやった!」「よくやったわ!」


 リオ団長は首に腕を回し、頭をグリグリする。ミアさんは肩を思いっきり叩く。


「痛い痛いって」

「おぉ、すまんすまん」


 笑いながらリオ団長は腕を首から外す。

 ……あっ。いいこと思いついた。


「あの。リオ団長。さっきの首締め痛かったです。まだ首が痛みますね」

「……本当か? 強くやりすぎたかもしれない……。本当にすまない」


 ちょっとガチ目に焦り始めるリオ団長。

 おっ。これはマジで使えそう。


「ところで相談なんですけど、ドラゴンゾンビの素材全部貰っていいですか?」

「……ハハハ。嫌だって言ったら?」


 ここで何かを察したかのように苦笑いしながらリオ団長は言う。


「あ〜。首が痛い! リオ団長にやられたって言いふらしますね」


 僕は料理の改変や稽古相手などをしていたから騎士達からは結構気に入られている。僕がリオ団長にやられたと言えば、多少はリオ団長を責めてくれるであろう。


「それはやめてくれ……。第三騎士団と俺のイメージが」

「なら全部貰っていいですね?」

「ちょっと! 私も欲しいわ!」


 ここでミアさんも素材欲しいと言い出す。ミアさんも宮廷魔導師だからな……。ライバル現る……。リオ団長を脅して素材頂く作戦が……。


「リクは魔石と骨半分でいいか? ……ミアには残り骨半分と肉で……」


 ドラゴンの魔石と骨がとても欲しいのでこの提案はとても嬉しい。


「それなら」

「ちょっと! 私も魔石が欲しいわ」

「でも……。一番活躍したのはリクだし」

「……まぁ、いいわ。少しの間、魔石を貸してくれるならその条件を飲むわ。少し研究させないよ」

「それぐらいならいいですよ」

「なら、それで決定だな」

「よし!」


 僕は小さくガッツポーズをする。

 これだと、リオ団長の取り分がないが、弱み作戦が効いているのだろう。優しいリオ団長。


『アミティエとキョウヤの契約を確認しました』


 おぉ。やっと契約したのか。それじゃあ、向こうも終わりそうだな。


 僕は【大賢者】にアミティエと恭也の契約が成立したら知らせるように予め、お願いしていたのだ。


「他の皆さんの手伝いしないといけませんね」

「さ、雑魚の殲滅するわよ」

「さっさと終わらせるぞ」


 再び武器を掲げ、三人は魔物の群れへ歩みを進めたのであった。



読んでいただきありがとうございます!

「面白い!」や「続き気になる!」って方は是非とも☆☆☆☆☆を★★★★★にして頂けると嬉しいです!

モチベアップに繋がって執筆が捗るです(*´ω`*)


追記

只今、河野原ぺこは高校3年生の一番忙しい時期なので次話から投稿が遅れる。または、投稿できないかもしれません。本当に申し訳ありません。

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