表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/37

33話 戦地を揺るがす腐食の龍

 魔物は次々に倒されていく。しかし、質より量。圧倒的にこちらの消耗が激しい。だが、なんとかやり過ごせそうである。


 ───しかし、現実はそう上手くいかない。


「グギャァァァ!!!」


 空気が震え、耳が裂けそうな咆哮が鳴り響く。音源の方を見るとそこには骨だけで身体が構成された1匹の龍がいた。しかも物凄いスピードでこちらへ向かっている。


「す、ドラゴンゾンビだぁ!!」

「逃げろ! 死ぬぞ!」

「やべぇぞ!」


 ドラゴンゾンビ……?

『死んだドラゴンがアンデッド化したものです。本来のドラゴンみたくブレスは吐けないですが身体能力が生きていた時より飛躍的に上がっており、再生能力もついている化け物です』

 ……めんどくさそう! 特に再生能力!


 みんなが城門の方へに逃げていると1人の騎士がドラゴンゾンビへ飛び込んでいく。


「[紅魔爆炎斬]」


 次の瞬間、その騎士の放った炎を纏う斬撃が紅蓮の炎に爆発し、ドラゴンゾンビを後方へ吹き飛ばした。勿論こんなことできるのは……。


「リオ団長すげぇ……」


 そう城門の魔物を一撃で殲滅したリオ団長である。あの技で城門にクレーターを作ったのだろう。

 ドラゴンゾンビはクレーターを作るような斬撃が効いたようでリオ団長に敵意むき出し状態である。


「俺はこのドラゴンを抑えるから、お前らは雑魚を始末してくれ!」

「「「ハッ!」」」


 騎士や冒険者たちはリオ団長がドラゴンゾンビを倒してくれると信じ、再び魔物との戦い始めた。それに、ドラゴンゾンビを吹き飛ばしたことにより、士気も上がったようである。


 【大賢者】リオ団長の勝率は?

『低いです。リオ•チャーリーの[紅魔爆炎斬]ではすぐに再生されます。深手は負わせれるでしょうが削りきれないでしょう』

 だよねー。吹っ飛んではいったけど、すぐに再生してたし。ドラゴンゾンビを倒す方法は?

『このドラゴンゾンビは術師によって作られたものでしょう。魔石を破壊、または干渉して乗っ取れば動かなくなります』

 なるほど。ドラゴンゾンビとあれを創った術師がパスか何かで繋がっているのか……。ちなみに、【大賢者】なら乗っ取れる?

『もちろんです。私はこの世界にあるありとあらゆる魔法理論、神秘学の情報があります。容易に乗っ取れるでしょう』

 よし。リオ団長に合流しよう。


 僕は魔石を破壊してドラゴンゾンビを仕留めるのではなく、魔石を乗っ取ってドラゴンゾンビを止める選択にすることにした。ドラゴンゾンビの魔石と言う代物に目を眩ませたと自負しているが、ドラゴンの魔石なんてそうそう手に入れられないだろう。


 僕はリオ団長と合流するためにドラゴンゾンビへ駆け出す。次の瞬間、ドラゴンゾンビの身体が凍る。

 この魔力の感じ……マナを使っている。精霊の魔法ってことかな? どうやらミアさんもドラゴンゾンビと戦っているみたい。……魔石壊さないでくれよ……。

読んでいただきありがとうございます!

「面白い!」や「続き気になる!」って方は是非とも☆☆☆☆☆を★★★★★にして頂けると嬉しいです!

モチベアップに繋がって執筆が捗るです(*´ω`*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ