25話 連携の力
倒すって言っても、さっき魔力の消費が激しい【空間魔法】を使ったから【マナサークル】を使っても魔力が足りないんだよなぁ……。使えても、魔力による身体能力強化と魔力消費の激しくない魔法ぐらいか……。摂理属性の魔法は絶対使えないな……。
とりあえず、戦況確認のために、みんなのステータスを確認するか。【大賢者】よろしく。
『了解いたしました』
【ステータス】
《名前》
佐久田 陸
《能力》
生命力:C+
魔力:B+
腕力:A−
脚力:A−
器用力:A+
《スキル》
健康体 叡智 大賢者
短剣 体術 銃術
無属性魔法 運動魔法 空間魔法
元素魔法 伝導魔法 波長魔法
マナサークル 魔力エンジン
【隠しステータス】
視力:S+
精神力:S+
知力:S+
反射神経:S+
魔力操作力:S+
適正属性:摂理
宗教:叡智の女神:使徒
【ステータス】
《名前》
時雨 恭也
《能力》
生命力:A+
魔力:A−
腕力:S−
脚力:A+
器用力:A+
《スキル》
全知全能の勇者 長剣 短剣 etc…
(計72個)
【裏ステータス】
視力:A−
精神力:C−
知力:B+
反射神経力:A
魔力操作力:A−
適正属性:火 水 土 風 雷 光 闇 生 死 聖 邪
宗教:なし
【ステータス】
《名前》
鬼龍 殻斗
《能力》
生命力:A+
魔力:B
腕力:S+
脚力:S-
器用力:C-
《スキル》
剛腕の勇者 大剣 体術
怪力 火事場の馬鹿力 火属性魔法
【隠しステータス】
視力:A-
精神力:A-
知力:D-
反射神経:S+
魔力操作力:C-
適正属性:火 土
宗教:なし
【大賢者】の言葉と共に今の僕と恭也、バカのステータスが頭に浮かぶ。
ちょっと待てよ……。恭也のスキル多すぎて理解できないのだが。とりあえず、沢山スキルを取得してるってことだね。
バカは……殻斗って名前なのか。それにしても、スキルが脳筋すぎる。ステータスも初めて見たけど……筋力系がやばいな、それと反射神経も凄い。
「僕と恭也がワイバーンを引きつけて、殻斗がトドメを」
「分かった」
「大役だな! やってやろうじゃないか!」
【大賢者】サポートを。
『了解いたしました』
僕は神殺しの短剣を、恭也は精霊武器を弓にして構える。
「行くぞ!」
その掛け声と共に僕らは駆け出す。
ワイバーンは首を引いて何かをしようとする。
『火のブレスだと思われます。避けることが賢明でしょう』
いや、これはチャンスだ。飛ばれると厄介だからここで落とす!
僕は速度を落とさず、そのまま突っ込む。
「グァァァァ」
「【[魔力障壁]】! あっち!」
障壁でブレスを受け流しながら突っ込むが、火の熱が障壁を通して熱い。だが、止まると近づけないし、無防備である今、攻撃しないと!
「陸! 大丈夫か!?」
「問題ない。今ならワイバーンも避けれない。翼を狙って攻撃してくれ!」
「分かった!」
恭也は弓で矢を射り、ワイバーンの翼に当たる。しかし、矢は刺さらず跳ね返る。
「チッ」
恭也は悔しそうに舌打ちをする。だが、ワイバーンの気を引いてくれたおかげでブレスが止まった。
「ふん!」
僕は左翼の飛膜を切り裂く。
「ギェェェエ」
『左後方から来ます』
ワイバーンな涙目になりながら、僕を睨みつけ、喰らいつこうとする。
僕は【大賢者】のサポートがあり、ぎりぎりで躱す。
「ここなら柔らかいだろ!」
僕を狙っていたワイバーンの目に恭也の矢が貫く。視覚を失ったワイバーンはのたうち回るように逃げようとする。
流石にここまでお膳立てされて当たらない訳ないよな。
そう思いながら、僕はワイバーンの周りから離脱する。
「逃がすわけないだろ! オラァァア!」
僕がワイバーンの気を引いている間に、殻斗が近づきワイバーンの首に大剣を思いっきり振り下ろす。動きは単純だが、訓練場の床を破壊するほどの威力の一振りだ。そんなものを直撃したワイバーンの首は宙を舞う。
そして、首を無くしたワイバーンは絶命した。
「やったぁぁ……」
「ナイスサポートだったぜ!」
「殻斗の馬鹿力には驚いたぞ」
「うっせぇ! 俺の取り柄が力だけなんだからよ」
「まぁまぁ、落ち着けよ」
僕と恭也、殻斗は笑いながら勝利を分かち合う。
正直、一人だと戦うのが難しいかったと思う。
一対一だと革鎧の僕ならワイバーンに噛まれるだけで絶命してしまうだろうけど、二人が気を引いたり、トドメを刺してくれたりしてくれたおかげで楽に戦うことができた。
「あの……」
殻斗が僕の肩に腕をかけ、ざれ合っているとユエリア様がこちらに向かって来る。その後ろには柚葉さんの他に沢山の騎士達がいる。
「先程はありがとうございます。増援を呼んだのですが……、大丈夫そうですね」
「えぇ、なんとか倒すことができました」
「今度、正式にお礼させてください!」
そう言うとユエリア様が僕の手を取る。
めちゃくちゃグイグイ来るじゃん。面倒事の予感しかしない……。
「いえいえ、僕は親友が狙われているのに気がついて駆けつけたまでですので」
「なんと素晴らしい友情なのでしょう!」
オブラートにお断りを入れようとしたが、ユエリア様はどんどんヒートアップしていき、僕の手を強く握る。
「ちょっと道を開けて頂戴」
僕とユエリア様が喋っていると、どこか聞き覚えがある声が聞こえる。
「キョウヤ様! 先程の戦闘素晴らしかったですわ!」
「アハハ……どうも」
そこには僕と柚葉さんを厄介払いしたあの第二王女がいた……。そして、あのクソ王女は僕を指差し、こう言った。
「貴方、私の部下になりなさい」
読んでいただきありがとうございます!
「面白い!」や「続き気になる!」って方は是非とも☆☆☆☆☆を★★★★★にして頂けると嬉しいです!
モチベアップに繋がって執筆が捗るです(*´ω`*)




