表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/37

11話 魔力のスパルタ指導!

 え〜、現在自室。目の前に何故か恭也が居ます。


「あのさ〜。僕疲れてるんだけど……」

「いや、いいじゃん! もう魔力回復してるんだろ? 魔力操作とか教えろよ〜」


 彼がここに来た理由は、もちろん。あの魔力による身体強化だろう。


 確かに、後でって言ったけど……。うわ〜。めんどくさいからマナサークルと魔力エンジンを身につけさせるか……。あれやるだけでも魔力操作が上達するもんな。


「とりあえず、【マナサークル】ってのをやってもらう」

「ん? 【マナサークル】のスキルなら持ってるぞ?」


 ……まさか、【魔力エンジン】も持ってたり?


「ステータスカード見せてもらっても?」

「う〜ん。アメリア姫からはあまり見せるなって言われてるけど、陸なら別にいっか」


 そういうと恭也は懐からステータスカードを見せる。


【ステータス】

《名前》

時雨 恭也

《能力》

生命力:A+

魔力:A−

腕力:S−

脚力:A+

器用力:A+

《スキル》

全知全能の勇者 長剣 短剣

片手斧 槍 歩法

体術 格闘 火属性魔法

水属性魔法 風属性魔法 土属性魔法

光属性魔法 生属性魔法 聖属性魔法

マナサークル 全状態異常耐性


 う〜ん。チートだわ。物凄い量のスキル……それに能力値も伸びてる。あ、【魔力エンジン】がない! これはあれができる!


「あ、そういえば! 陸って知ってるか? このステータスってのはな! 裏ステータスって言うのがあって」

「裏ステータス? 知ってるよ?」


 僕の言葉に落ち込む恭也。自慢したかったらしいが僕が知ってて恥ずかしくなったのだろう。


 裏ステータスはあんまり知られていないことらしい。確かに裏ステータスがあるって知ってたら、あの第二王女も裏ステータスについても調べるもんな。


「え〜とね。僕のスキル【叡智】はこの世界のこと全てを知ることができるんだ。それに【大賢者】ってスキルが【叡智】から色々情報を取り出してくれるんだ」

「そ、そんなスキルがあるのか。陸のステータスって見ていいか?」

「別に大丈夫だよ」


 彼は少し首を傾げる。


「なぁ? お前のステータス見れないんだが?」

「そんなことあるか?」


世界記憶(アカシックレコード)への干渉権1位である【叡智】に干渉権2位の【全知】や【全知全能の勇者】は干渉できません。なので、誰にもステータスを覗かれることはないでしょう』


 あ〜。最高干渉権とかソフィア様が言ってたな。


「【大賢者】に聞いてみたところ、【叡智】は【全知】の上位互換みたいな感じで干渉できないんだって」

「そうなのか……」

「さて、本題に戻ろうか」

「本題?」


 あ、こやつ忘れてやがる。


「魔力操作を教えてほしかったんじゃないの?」

「ああ!! そうだそうだ! 魔力の操作って難しいよな」

「ちなみに裏ステータス見ても?」

「こっちも見ようとしたし、全然いいぜ!」

「了解」


 一応、承諾をとったので早速見てみる。


【裏ステータス】

視力:A−

精神力:C−

知力:B+

反射神経力:A−

魔力操作力:C−

適正属性:火 水 土 風 雷 光 闇 生 死 聖 邪

宗教:なし


 う〜ん。魔力操作力がC−なのか。だから、僕のところに来たのね。


『スキルを手に入れても経験が少なく、完全に扱えてないようです』


 ほうほう。スキルって手に入れるだけで使えるもんじゃないのか。確かに使い所を経験しないと駄目かもしれないね。


「なるほど。それじゃあ、スパルタ指導いきますか」

「……何故スパルタなんだ?」

「痛い目にあわせたほうが育つから」


 僕も【大賢者】の魔力エンジンの頭痛(スパルタ指導)で魔力操作鍛えたようなもんだし。


「……え? 嫌なんだけど……。なんでジリジリ近づいて来るんだ!?」

「観念せい!」

「ギャァァァァ」


 僕は容赦なく恭也に触れ、【大賢者】が僕にやったように恭也のオドを吸い出す。


「頭ガァァァァァ」


 恭也が床をのたうち回る。


 ……僕もこんなことしてたんだよね……。誰にも見られなくてよかった……。


「痛いのが嫌なら死ぬ気で【マナサークル】使いな! それで楽になるから」


 その言葉を聞いた恭也は約30秒後、頭を抱えながら立ち上がる。


「イテテテ……」

「さて、第二陣いきますか」

「え……、まさかまだやるのか?」

「当たり前。これが一番早く魔力操作を身につけれると思うからね。覚悟しな!」

「イヤァァァ!!! 痛ァァァァ!!」


 その日、騒音被害でリオ団長に叱られるまで恭也に苦痛を与え続けた。




読んでいただきありがとうございます!

「面白い!」や「続き気になる!」って方は是非とも☆☆☆☆☆を★★★★★にして頂けると嬉しいです!

モチベアップに繋がって執筆が捗るです(*´ω`*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ