表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/169

第86話 再び



sideワンコ




ラグのシスコンが発動してしまいそうなのでスケルトンナイトになだめてもらおうと、ダンジョン5階層までやってきた。





「おい、スケルトンナイト! 緊急事態だ!」




と言おうとしたのだが・・・







『うりゃー、くらえこの骨やろう』

『私の魔法をくらいなさい!』

『しねー、ひゃっはー』


『ほっほっほ。そんな攻撃くらいませんよー』





・・・





・・・・・・スケルトンナイトは取り込み中だった。冒険者とチュートリアルをやっていた。流石におれは死んだことになっているため、出て行くわけにはいかない。





・・・





「くそぉ、次だ次。」





スケルトンナイトは諦めて、ダンジョン60階層に来た





「おーい、スノードラゴン! 緊急事態だ」





・・・




スノードラゴンの姿が見えない。





・・・誰もこないと思って、さぼってどっかでお茶してやがる。

次だ次。





99階層まで来た。





「おーい。鎧ちゃーん。緊急じた・・・」





鎧ちゃんは鎧を脱いでメンテナンス中だった。





『あ・・・いぬ様ですか。今忙しいのでちょっと待ってください』




・・・




終わった・・・。ラグが恐らくホームシックになってしまった。もうどうなっても仕方ないので割り切って待つことにした。





・・・




よく考えてみれば一回帰れば良いだけな気もしてきた。








sideオーク ・ミーア




オークとミーアはブルテリアから戻ってきた。

ブルテリア王のバーナードにワンコが狙われた理由を調べることを丸投げしたのでもう任務完了である。





あとは理由が判明するまで仮のシバ王としてお茶を濁すだけだ。




『ミーア、一応犬様が死んだことにしておかないとな。おれに良い考えがある。』

『・・・良いですね!やりましょう!』




仮にもワンコが一度やられているので、状況としては最悪なのだが、ワンコでどうにもならなかった相手なので、オークたちに出来ることはそんなになかった。

そんな中で2人は今できることをするのであった。








sideケルベロス




ケルベロスは谷底の安全な場所にタマゴを隠した。

これでリンに見つかることはそうそう無いだろう。






『よいしょ、よいしょ・・・。ふー、リンのやつは来てないな・・・。よしよし』





リンが追ってきていないか谷から這い上がり確認する。幸いにしてリンはどこにもいなかった。しかし・・・





『・・・んー?なんだあれ』





ケルベロスの視界にうつったのはシバに向かって猛スピードで駆けていく1人の男だった。男もケルベロスに気づく。





『うげっ・・・。こっち来たぞ』





男はケルベロスを見つけると、急に方向転換した。ケルベロスは念のためタマゴを置いた場所からだいぶ離れる。





『ケルベロス! よくもやってくれたな。(プードルを)返せ!』





男がケルベロスに声を荒げる。

そう、男はバンドッグ勇者ジンだった。拐われたプードルを取り返しに来たのだ。

ケルベロスが追い付いつかれたのも束の間、ジンは襲いかかった。





『のわっ・・・。危なかったー』





ジンの攻撃を避けるケルベロス。





『返せ?・・・ふむ。』





ケルベロスはバカなりに考える。結果・・・





『いやだ! あれ(タマゴ)は返さん。(てかあれはいぬちゃんのものだ)』





流石はケルベロス。見事にタマゴを奪いに来た輩だと勘違いした。





『くそ・・・、だがとりあえずは無事 (プードルが)のようだな・・・』

『がはは、当たり前だろう。あれ(タマゴ)はワシだけがわかるところに隠してある。』

『ち・・・。こうなれば力尽くではかせてやる。』

『がはは。どう頑張っても(タマゴは)渡さんよ』




見事に食い違う会話。その後、食い違いは解消することなく勇者ジンとケルベロスの戦いが始まった。



次回へ続く

いつもありがとうございます。

今日は早めのアップです(´ω`



よかったらブックマーク、レビュー、評価をぽちっとしてもらえると泣きます(´ω`

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ