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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第2章 ケルベロスの封印編
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第55話 完全変化




ダンジョン100階層




「とりあえずおれは一度村に戻るからまた後でな」





おれはケルベロスの件がひと段落したので、村に一度帰ることにした。みんなが心配してるかもしれない。

色々気になることはあるが、後で聞きに来ればよい。





ケルベロスと鎧ちゃんに挨拶をし100階層の帰還魔法陣に乗る。




『いやー・・・これで一件落着だな』





「そうだな、よかったよかった」





『村のみんなは元気でやっとるかな』





「そうだな、早く帰って安心させねば」





「・・・・・・」





『・・・・・・』





「なんでケルベロスも一緒にくるんだよ・・・・」





何故かケルベロスも一緒に帰るのであった。







『いやー、飯がうまいうまい、がっはっは』





ケルベロスが飯を凄い勢いで食らっている。





『お犬様もケルベロス様も無事で何よりです』

『いやー、お二人なら大丈夫だと思っていましたぞ』

『待ってましたよ!・・・・・・』




コボルト・オーク・ミーアがおれたちが戻った事を聞きつけ集まってくれた。ミーアは・・・何故か機嫌が悪そうである。

コボルトにご馳走を振舞うと言われたが、激マズ飯を思い出し断るのが大変だった。腕を上げたらしいのでまた別の機会にお願いした。





「おい・・・・お前記憶戻ったんだろ。ダンジョンにいなくていいのか」





おれがケルベロスに呆れて聞くと全然大丈夫とのことだった。100階層まで来れた人間は今まで1人しかいなかったようなのでいてもいなくても同じらしい。そもそもダンジョンに挑戦する人間が滅多にいなかったらしい。




どうやらおれがアイテムのダンジョン改変を使わなければ、入り口すら見つけるのが大変な場所にあったようだ。




「てかなんで外に出れるんだよ」




とりあえず気になっていた事の1つを聞いてみた。





『んがっ? あぁ。ワシの固有スキルの能力だな。完全変化という。色んな物に化けれるのと性質変化だな。がはは』





・・・・・・コイツ、説明不足すぎて全然わからない。伝える気があるのか・・・





全然分からなかったので詳しく聞いてみた。どうやらダンジョン外に出られることは今回の件で初めて知ったらしい。そして要約するとこんな感じ。





・100階層でいつもの様に寝てたら突然、転移門が出現し怪しかったが、気になって入ってみた。

・途中でヤバイ感じ(封印石を使われた)がしたので急いで転移・封印石を拒絶する性質に変化したものの、間に合わず、不完全な状態でダンジョン外に放り出された。

・その際にダンジョン外にも適応できることがわかった。





とのことだった。・・・・・・それで、たまたま飛ばされた場所があの森の中で居座っていた訳か。





『凄いだろう、がはは。ぶふっ』





ケルベロスが固有スキル完全変化で様々なものに変化しながら答える。ご飯を詰まらせてた。

てか、性質変化とか無敵だろ。

これ系のチート能力は大抵ヤツが絡んでる。

・・・聞いてみるか。





「・・・」




「・・・・・・おい、ケルベロス。お前なんでおれが柴犬って知ってるんだ。この世界には柴犬はいないはずだぞ。ていうか犬自体いないぞ」





1番気になっていた事を聞いてみる。





『・・・んー、なんのことかのー。がはは。ぐふっ』





ケルベロスがしらばっくれようとしたので、ボディーに1発入れておく。





『がはは。冗談冗談。実はな。』





・・・





『おれも転生者だぞ。いぬちゃんと同じな。ワッハッハ。』





・・・・・・やはりか。ということは・・・





『お、正解正解。完全変化は神さまからもらったものだぞ。さすがはいぬちゃん。』





・・・・・・おれの予想は的中した。ケルベロスも転生者だった。にしてそんな軽めのノリで言うな。






どうりで最初ケルベロスと会う前に、じいさん(神さま)にケルベロスの事を頼まれた筈だ。神さまがこの世界にいるものに見えていない時点で気づくべきだった。





まぁとりあえず気になっていた謎は解けたのでよかった。にしても、ケルベロスが転生者だったとは。




転生者なのにこのおバカさ加減に感心するワンコであった。







こうしてまたじじいの手のひらで踊らされた訳だが、無事にケルベロスを救うことができた。

ここまでの道のりは結構大変だったがこれでようやく一息つけそうである。




ひとつ気になるのが、おれたちが飛ばされた場所が何処だったのかということだ。だいぶ派手に暴れまわってしまったから、国が滅びていないか心配である。





まぁ何処かわからないし調べようもないし仕方ない・・・





そんな事を考えていると妙に視線を感じた。

なんだろう・・・恐る恐る見る





ミーアだった・・・。





「・・・・・・」





なんか悪いことしただろうか。ミーアが怖い。





『いぬさん!早速ですが持ち物チェックです!』





・・・





・・・・・・急遽ミーアによる手荷物検査が行われることとなった。そういえば最初からなんか様子がおかしかったのはこれか。まだ一息つけそうにない。





・・・・・・というより平和に終わってくれと願うばかりであった



次回へ続く。

次回はミーア回です。あとワンコが荒らした国もでてきます。


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