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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第2章 ケルベロスの封印編
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第49話 勝敗



ブルテリア王国召喚の間




『・・・・・・詠唱完了。王様、少しおさがりください』




王が召喚魔法陣から一歩下がる。





『シュナウザーよ、どうだ・・・』





王は落ち着かない様子で同じ場所を行ったり来たりしている。これではどちらが王だかわからない。暫しの沈黙の後、シュナウザーの表情が変わる。





『繋がった・・・・』





シュナウザーが手に持った封印石を握り直す。

召喚魔法陣に黒い光が降り注いだかと思うと邪悪な雰囲気の転移門が出現した。




『さぁ、今度こそはケルベロスを我が手に・・・』





シュナウザーは封印石を掲げながら王にも聞こえない声でそう呟いた。






sideワンコ




『では今から3分です。準備は良いですね・・・』




おれたちはダンジョン99階層で地獄の門番(鎧)と賭けをする事になった。

ココで勝てば先に進める。




勝利条件は今から3分間、鎧からダメージを受けないこと・・・・・・

負ければ一旦引き返さないといけない。






・・・






・・・・・・勝った・・・






・・・・・・まだ始まってないけど既に勝った






鎧には悪いが、恨みっこなしである。そもそも普通に考えれば絶対に鎧の方が有利な条件を飲んでやったのだ。すまんな鎧・・・おれは心の中で鎧に詫びを入れる。





『では・・・初めますよ。今から3分です。・・・スタートです・・・』





鎧がスタートの合図をした。





・・・






・・・・・・せめて合図はケルベロスにさせろといいたい。絶対にケルベロスを先へ行かせたくないらしい。ケルベロス愛に溢れている。






まぁ良い。それではおれも・・・

いざ参る・・・





【天衣無縫Lv3】UR





おれは初めて手に入れたURスキルを使用した。

初使用である。使うと結構疲れるらしいのでぶっつけ本番である。





・・・





・・・・・・おぉぉぉお





おれの体が金色に包まれる。・・・金色がおれの中に吸収されたその瞬間・・・





爆発的な金色オーラを纏ったワンコが誕生した。





『な・・・なんですか。それ・・・』





鎧が頭に被ってるやつの目のところをシャカシャカ上げ下げしながら驚嘆の表情をしている。





『い・・・いぬちゃんが・・・』





ケルベロスも目をぱちくりしている。

ふっ・・・驚いたかケルベロスよ。どや顔してみる。





『いぬちゃんが・・・・・・天に召された・・・』





・・・勝手に殺すな・・・







「さて・・・・・・鎧よ。何処からでもかかってきなさい」




おれは調子に乗って招き猫バリに右腕をクイクイする。まだスキルの効果もわからないのに。





『そ・・・そんなもの。見せかけだけです!』





鎧は動揺しながらも超速スピードでおれに斬りつけてきた。





【絶剣Lv1】SR




鎧は自身の持つ最高のスキルを目にも留まらぬ速さでくりだす。全然目で追えない。






『ぐ・・・ぬぉぉぉぉお』





おれが鎧を見失ってお座りしていると、おれの背後で唸る声が聞こえた。

背後を見る・・・






・・・・・・鎧がぐぉぉ、ぐぉぉいっている。





・・・・・・





・・・・・・鎧の放った絶剣はおれの金色のオーラに阻まれていた。





・・・





このオーラすごい。どんな攻撃も通さないらしい。

鎧の剣はおれに触れることすらできずにいる。





「おーい、まだやるかな」






おれは伏せして時間が経つのを待つ。






『ぬぉぉぉぉ。まだまだー』






諦めが悪いようだ。相変わらず凄い速度でおれに斬りかかっている。






ケルベロスは・・・







ケルベロスは100階層に行く準備運動を始めている

コイツ、スキルをあげてからやる気満々である。






・・・2分経過・・・






・・・・・・3分。






「はい、おわりーー」






鎧はゼェゼェいってる。凄い頑張った。

結局3分間絶え間無く攻撃し続けた。

頑張りを称えたい。





・・・




・・・凄い息遣いだ。





・・・・・・ん?・・・なんか鎧脱ぎ始めた。






『・・・・・・うっ。。うぇぇぇぇん。ケルベロス様ー! ズルですズルです!!やりなおじでずぅぅう』






・・・・・・






・・・・・・鎧が鎧を脱いでケルベロスに泣きついた。






・・・・・・よく見たら可愛い幼女だった。

さっきまで凄い厳格そうだったのになんじゃこりゃ。






ケルベロスは幼女に泣きつかれて困ったし表情をしている。




・・・





・・・ニヤニヤ。





・・・・・・ニヤニヤが止まらない。






さて・・・






「ケルベロス・・・・・・頑張れよ・・・」






おれはケルベロスに激励の言葉を言い残すと100階層に進む扉の前まで来た。






遂に100階層だ。






『いぬちゃん、ヘルプ! ヘルプ! 』






ケルベロスも泣きそうな声だ。

さて、行くぞ・・・。






・・・・・・





・・・・・・おれはアイテムボックスから犬小屋を取り出した。





・・・・・・ケルベロスの助けを求める視線を感じながら犬小屋に入って行く。

すまん、ケルベロスよ。スキル使って疲れたから休憩だ。ケルベロスを見捨てて眠りにつくワンコであった。


次回へ続く


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