第44話 不穏な気配
グレートデーン王国の隣国に位置するブルテリア王国の一室。
『・・・・・・ブルドッグが壊滅したというのか。グレートデーンになにが起こっている・・・まさか・・・』
国王には焦りがみられる。隣国の一領土が壊滅、それ以上の焦りが感じられる
『・・・ミスはあったが封印は施したはずだ。そうだろうシュナウザー』
宮廷魔術師のシュナウザーに問う。
『はっ、間違いありません。封印玉もここに・・・』
国王は安堵した。少しばかり不安を残して・・・
『まだだ・・・まだ時ではない。絶対に手に入れる。・・・・・・ケルベロスを我が手中に・・・』
◇
◇
「おーい、ケルベロスー」
おれは町中でヒマを潰しているケルベロスに声をかける。
『おー、いぬちゃん。どしたん』
ケルベロスは欠伸をしながら応える。
最近は移住者が町の発展に色々と動いてくれる為、ケルベロスはなにもしなくても良くなった。
もともとダンジョンの最上階でずっとなにもしてなかったから根っからのニート体質なのだろう。
まぁおれとしては町がここまで軌道に乗ってくれたのもケルベロスのお陰なので好きにしてもらって、次はおれがケルベロスに協力する番だと思っている。
「んー、いや。そろそろお前の問題を解決する為にダンジョンにいってみようかなーと思ってな」
おれがそういうとケルベロスはダルそうにする。
・・・
・・・・・・めんどいようだ。
『・・・』
ケルベロスの欠伸が止まらない。嫌そうだ。
『・・・・・・きょ・・・今日はちょっと体調が悪いんだよなー』
・・・
・・・・・・コイツ、全然やる気ないな。
・・・・・・子どもみたいな言い訳をかましている。
◇
『・・・い・・・いやだぁぁぁあ』
ダンジョン前まで来た。
巨大化したおれが嫌がるケルベロスの首を咥えて引きずってきた。
おれの方が若干小さいから引きずる形になってしまった。
皆には声をかけ、これからしばらくはダンジョンから戻らない事を伝えた。
オークが一緒に行きたそうにしていたが、村の安全のために置いていくことにした。
・・・よし行くか・・・
「ふんぐっ・・・」
・・・ケルベロスがダンジョン前で踏ん張っている
散歩中の犬が路上で踏ん張っているのを彷彿とさせる。
「・・・・・・ふごぉぉぉお」
・・・全然動かない。テコでも動かないつもりのようだ。
『いやだぁぁぁあ』
・・・・・・このクソいぬが。誰のために行くとおもってるんだ。
(おれのほうが犬だが)
・・・・・・くそー。
・・・どうする
・・・・・・久しぶりにガチャに頼るか・・・。
領主との戦い以降開いていなかったステータスを開いてみた。
・・・
・・・・・・14540pt
すごい。めちゃくちゃポイントが溜まっていた。
ウルトラガチャが引けそうだ・・・
次回へ続く
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング・お犬様
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
解放 ギフト
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】
【巨大化Lv5】【アイテムボックスLv7】
【メテオLv7】【超回復Lv3】【剛腕(極)Lv1】
【グラビティスタンプLv3】
RR【清掃Lv8】【魔力感知Lv7】
R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】
N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【俊敏Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 14540pt
所持アイテム
「枕10個」「工具」「ドックフード7個」
使用不可スキル
RR【紫電槍Lv10】※オーク
ステータス
種族 ケルベロス
称号 地獄の番犬
魔法 【グラビティLv7】※ロック
【ヘルファイアLv5】※ロック
技能 固有スキル【完全変化】※ロック
獲得スキル
【威圧Lv7】【鑑定Lv3】【咆哮:Lv4】
【グラビティクロウLv7】※ロック
【ヘルブレスLv5】※ロック
耐性
【物理攻撃耐性Lv7】【魔法耐性:Lv7】
【闇属性吸収:Lv7】【毒無効:Lv7.】
状態
【スキルロック】【封印】【記憶消去】
【魔法ロック】
ステータス
種族 オーク
称号 ドM
獲得スキル
【耐久Lv8】【逃走Lv5】【槍術Lv2】【器用Lv4】
貸出スキル
【紫電槍Lv10】
耐性
【物理攻撃耐性Lv3】
次回はガチャ引きます
頑張って書いていきます(・∀・)
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