第17話 ただならぬ気配⑤ 勘違い
『お犬様はやく帰ってこないかなー』
私はコボルト。名前は特にない。コボルトは10人いるがお犬様が主になってくれるまでは私が仮のリーダーをしていた。
お犬様が来てくれるまでは暮らしていくので精一杯だった。仲間が10人になってからというもの、本当に大変だった。ボロい家で毎日の食事は木の実。
もう半分くらい生きるのを諦めていた。
私達は元々、住処を転々としていた。
以前であれば、狩りができる仲間もいたため、移動しながら細々と暮らしていけた。
それがここへ来た矢先にとんでもないことが起きてしまった。
集落にモンスターが押し寄せたのだ。
私達の何倍もあるモンスターもいた。
避ける間も無く仲間の大半はやられてしまった。
ていうか私は寝てて起きたら10人になってた。
10人では暮らしていけないと半分諦めて、私達はその場で留まることにした。
留まってからは幸いモンスターに襲われることもなくやってこれた。だが生活は厳しかった。そんな中でヌシになってくれたお犬様はすごかった。
数日で家が建ち、食べ物もよくわからないスキルでなんとかしてくれた。隣町にも調達といって大量に仕入れをしてきてくれた。
本当に感謝している。
この恩を返すべく、一生ついていきたい。
◇
『あ、お犬様がかえってくるかも!』
森の向こうから騒がしい音がしたので帰ってきたようだ。私は他のコボルトとオークのおじさんを呼びにいった。
『きたきた』
だんだんと音が近づいてきた。
よかった・・・無事だったみたいだ
・・・
・・・なんかお犬様がビックになってる。
見た目も随分お変わりになってしまった
・・・見た目怖すぎ。。
・・・いや、見た目なんか関係ない。私達はお犬様の中身に惚れたんだ。私は気持ちを落ち着かせ話しかける。
『お犬様! お姿が変わられても一生ついていきます!』
跪きそう宣言する。
すると跪いた先に見慣れた姿、そして声が聞こえた。
「おい、それは森であったケルベロスだ。おれはここだ」
私達のお犬様だった。
・・・見間違えてた。
ということは・・・
私達は一斉に逃げ出した。
次回へ続く
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング・お犬様
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】
【巨大化Lv5】
RR【清掃Lv8】【魔力感知Lv7】
R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】【神の顕N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【剛腕Lv3】
【俊敏Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 1100pt
所持アイテム
「枕10個」「工具」「抽選券2枚」
ステータス
種族 ケルベロス
称号 地獄の番犬
魔法 【グラビティLv7】※ロック
【ヘルファイアLv5】※ロック
技能 固有スキル【完全変化】※ロック
獲得スキル
【威圧Lv7】【鑑定Lv3】【咆哮:Lv4】
【グラビティクロウLv7】※ロック
【ヘルブレスLv5】※ロック
耐性
【物理攻撃耐性Lv7】【魔法耐性:Lv7】
【闇属性吸収:Lv7】【毒無効:Lv7.】
状態
【スキルロック】【封印】【記憶消去】
【魔法ロック】
頑張って書いていきます(・∀・)
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