第16話 ただならぬ気配④ 友
『うまい・・・うまいぞー、なんだこれは』
おれは今、森の奥で出会ったケルベロスにご飯を振舞っている。飽きて在庫処分に困っていたドッグフードを出してみたら怒られるかと思ったけど、ものすごい美味しかったようで感動しているらしい。
やはりケルベロスといえども犬にかわりはないようだ。ドッグフードがうまいらしい。
・・・1袋食ってくれた。ありがたい
・・・2袋目だ。すごいな。
・・・3袋目だ・・・遠慮しろよ
・・・・・・4袋目だ。コイツ全部食いやがった。
何も言わなかったら全部食いやがった・・・。気前良く恵んであげる予定だったけど、全然遠慮しないなコイツ。
予定変更だ。
・・・「タダ飯じゃないからな」
ケルベロスの言葉にならない鳴き声が聞こえた。
◇
「うー、きもちわるい」
ケルベロスがおれの顔を舐めまわしている。
『そんな薄情なー、友よ』
怖い顔しておれにゴマすっているようだ。舐められまくっておれの顔がベタベタだ。
すこぶる気持ち悪い。さっきおれがじいさん(神さま)を舐めまくったのを思い出したが反省した。よっぽどのことがない限りやらないでおこうと思う。
というかオマエと友になった記憶はない。
考えた結果、ケルベロスにはおれの国づくりにひと役かってもらうことにした。
スキル・魔法が使えなくても即戦力には変わりない。
今回のメシ代タダにするのとその他の問題解決に協力するかわりに、国づくりを手伝ってもらうという内容だ。あと、ケルベロスがモンスターを追い払って殆ど生息していないエリアはおれの国にしていくことも了承してもらった。
『いやー、これからよろしく頼むぞ友よ』
ケルベロスと一緒に集落に帰る道中。気さくにあれこれ話しかけてくる。
・・・うるさい。
このまま帰ると、コボルト達とオークがびっくりしてしまうから気をつけないと。おれはどうするか考える。考えているがケルベロスがあれこれ話しかけてくるので集中できない。というかオマエの友ではない。
・・・にしてもうるさい。。
『そーいえばさっきの飯はうまかったぞ。また食べたい』
「うるさい!もうない!」
ケルベロスの悲鳴が響いた。
次回へ続く
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング・お犬様
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】
【巨大化Lv5】
RR【清掃Lv8】【魔力感知Lv7】
R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】【神の顕N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【剛腕Lv3】
【俊敏Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 1100pt
所持アイテム
「枕10個」「工具」「抽選券2枚」
ステータス
種族 ケルベロス
称号 地獄の番犬
魔法 【グラビティLv7】※ロック
【ヘルファイアLv5】※ロック
技能 固有スキル【完全変化】※ロック
獲得スキル
【威圧Lv7】【鑑定Lv3】【咆哮:Lv4】
【グラビティクロウLv7】※ロック
【ヘルブレスLv5】※ロック
耐性
【物理攻撃耐性Lv7】【魔法耐性:Lv7】
【闇属性吸収:Lv7】【毒無効:Lv7.】
状態
【スキルロック】【封印】【記憶消去】
【魔法ロック】
頑張って書いていきます(・∀・)
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