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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第6章 闇に堕ちた勇者編
166/169

第167話 みなぎる闘志



sideワンコ




「ダッシュだ、ダッシュ・・・。急がないと」




おれはジュニアが戦っている方向へ猛ダッシュで向かっていた。ジュニアが死ぬようなことがあれば、鳳凰の逆鱗にふれる。間違いなく触れる。おれを信用して預けられた(押し付けられた)のだ。それだけは許されない。




「いた・・・! あ・・・、ぁぁぁぁぁあ!」




ジュニアを発見した。だが、発見したのもつかの間、その脇に立っていたタツヤがジュニアに聖剣を振り下ろした。




「や・・・やめろぉぉぉぉお、タツヤァァァァ!」




距離的に駆け寄ることも間に合わず、無情にもジュニアは絶命した。その姿を光の粒にかえて消えていった。




「ジュ・・・ジュニアが・・・死んだ。」




まさかの事態だ。大ピンチだ。タツヤ、許せねぇ。操られてる?しるかそんなもの。




「なにしてくれとんじゃぁぁぁぁあ!うらぁぁぁぁあ!"瞬間超越"」




ブチ切れた。ジュニアがやられたのも許せなかったが、その後に訪れる鳳凰を想像して、おれのタツヤに対する怒りがマックスになってしまった。




「ゆるせねぇ。お前たちも許せないが、おれは自分が1番許せない、もう茶番は終わらせる。」






side ジュニア




『ぐわぁぁぁぁぁあ、いてー、やられたぁぁぉぁあ』


『・・・』


『死んだぁぁぁぁぁあ』ゴロゴロ




1匹のワンコが雄叫びをあげた頃のとある場所。ジュニアは勇者タツヤに切られた場所を抑えながら転げ回っていた。




『痛いー、痛いぞー』ゴロゴロ


『・・・』


『傷口フー、フー』


『・・・・・・。なにしてんの?』




ジュニアの目の前には1人の老人が世界の様子を映し出したものを眺めていた。




『え? 』


『痛い訳ないでしょ、早くこっち来なさい』


『・・・。痛くなかった!』




ジュニアは不思議そうにしながらも、直ぐに立ち上がり、老人の横に座った。




『まったく、一回も戦ったこともないのに、勇者に勝てる訳ないじゃろうに』


『勇者、強かった!じいさん誰?』


『ふむ、お主らの世界を管理してある神じゃ』


『神さま! 父上から聞いたことある!』




ジュニアが勇者に切られたであろう場所をペロペロしながら応える。傷すらないが気になるようだ。神さまはジュニアの無謀を咎める。




異世界にいるものにとって、ジュニアは得体の知れないものに見える。ワンコの鑑定眼を持ってしても、ステータスは全く見えない。それもあってニャンコ丸がジュニアであれば勇者を倒せると誤認してしまったのだ。




『ああ、ワンコか。お主の父親な訳ないじゃろ』


『うん、父上とは姿が全然違うから知ってた!』


『お前の本当の父親は鳳凰じゃ。』




その後、神さまはジュニアに、鳳凰について・勇者とジュニアの力量の差について、小一時間説教したのであった。




『ふむ、そろそろ復活の時間じゃ。ジュニアよ。今回は鳳凰眼での復活じゃ。復活してからのほんの数分、とにかくがんばれ。』


『ありがとじいさん、なんでこんなに色々教えてくれるんだ?』


『ん、ああ。異世界召喚で召喚された勇者が各地で悪さしておる。ワンコ達とその仲間にかけておるのじゃよ。ワシが出来るのはこれくらいじゃ。』




ジュニアは神様から鳳凰について聞き、少し凛々しくなっていた。以前より増して、その目は闘志でみなぎっている。



『じいさん。色々教えてくれてさんきゅー!頑張って勇者を倒すぞ!』


『まぁ、頑張ってな。さっき言った通り、無闇に死ぬんじゃないぞ。とりあえず戻ったらすぐにワンコを頼むぞ。時間は数分じゃ』


『・・・?。・・・なんか知らないけどわかった!』




こうしてジュニアはヨークシャーに戻って行ったのだった。







ヨークシャー城下町




光の粒が集まり収束していく。そして・・・




『じゃーん! ふっかーつ!』



ジュニアが復活した。その体からは真っ赤な闘気がほとばしっている。




『勇者め、さっきはよくもやってくれたなー!・・・あれ?』



ジュニアは勇者と再戦するき満々で復活した。だが・・・




『げ・・・、うぇぇぇえ!』




そこにはボッコボコにされて再起不能のタツヤと建物が半径数10メートル全くなくなった平原が広がっていた。




次回へ続く。

読んで頂きありがとうごさいます。ワンコ激おこです。


もし気が向きましたらブックマーク・評価いただけるとやる気が上がります。よろしくお願いします。



  ⋀_⋀

 (・ω・)

/ U ∽U\

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