第159話 観戦
ヨークシャー城 玉座の間
『シバ王の前に準備運動と行くか・・・』
『犬様がお前と戦うことなどない、お前は私が倒すからな。』
遂に敵さんの本丸を叩く時がやってきた。おれの目の前にヨークシャー王とオークが対峙している。オークが倒して終わり・・・コレが1番ベストな方法だが・・・。
「・・・。ふむ、見えないな。」
先程から鑑定眼でヨークシャー王を見ているのだが、いまいちよくわからない。モヤがかかったような感じだ。ボーダー王の様に王が強い場合もある。少なくともおれの鑑定眼を妨害できるだけのURスキルを保持していることは確かなので警戒しなければならない。
「おい、オーク。敵は強いぞ。最初から本気で行け。」
『犬様、承知しました!』
・・・オークがやばくなったら直ぐに交代する。おれはいつ交代しても良い様にステータスを開いた。
◇
「・・・。25500ポイントか。すごい溜まってる・・・。」
久しくステータスを開いていなかったが、見ると大量ポイントが溜まっていた。ドラゴンを倒したり、ボーダーを救ったりしたからだろうか。しばらくぶりのガチャタイムである。
「ふーむ、こんなけあるならどうするか・・・。」
早く決めないと。勝負が既に始まっている。ヨークシャー王は無手でオークの槍とやりあっている。無手対槍、オークの方が圧倒的に有利に見えるが、勝負は若干ヨークシャー王が押している。
よし・・・。迷っていても仕方ない。ウルトラガチャ1回と残りはスーパーガチャに使うことにする。ボタンを押す。ウルトラガチャは虹色の紙が出てくる。そしてスーパーガチャからも・・・
「おお、1枚が虹色になったぞ。どれどれ」
UR 【タイガースタンプ Lv10】使用不可
【瞬間超越Lv--】
SR 【獄炎槍Lv5】使用不可
【サンダースタンプLv6】【物理攻撃耐性Lv7】
【魔法耐性Lv3】
RR 【遮断(超)Lv7】【俊敏(超)Lv5】
【弓術(超)Lv5】使用不可
【危険察知(超)Lv2】
アイテム
「アマゾンポイント50000円」
「仮死薬」
「抽選券」3枚
「抽選券シルバー」
「ギルドカードAランク」
・・・。半分くらいアイテムだ。抽選券率が高い。たしかノーマルガチャでも普通に抽選券はでるので、引きよわかもしれない。
だがシルバーなるものが出た。気になる。あとは使用不可スキルも結構出てしまった。本当は直ぐに強くなれるものが良いのだが、こればっかりは運だし仕方ない。おれがこの世界で強くなる方法はこの世界で徳を積んで(ポイント貯めて)ガチャを引くしかないのだ。
一つ一つゆっくり確認したいとこだが、戦況はあまり芳しくない。オークも紫電槍で応戦するが、ヨークシャー王に接近戦に持ち込まれてしまって、防御で精一杯なようだ。頭の中で鳴り響くスキルの統合アナウンスを気にせず、おれはオークに声をかけることにした。
「おい、オーク。大丈夫か?」
『い・・・いぬさま。まだ全然大丈夫です!』
ふむ、まだ大丈夫なようだが。なんかパンチを被弾しすぎて顔がニヤついているのがキモい。とりあえずオークにアドバイスだ。
「オーク、接近戦は相手の思うツボだ。城をぶっ壊して遠距離戦に持ち込め。」
『いぬさま、なるほど!それじゃ本気でぶっ放しますね!』
ようやくオークの本気勝負が見れそうだ。スキルの確認でもしながらゆっくり観戦しよう。
おれはヨークシャー王がさっきまで座っていた玉座にお座りして観戦することにした。
「よいしょ。・・・ふう。・・・なんだこりゃ。」
座り心地が最悪だった。
次回へ続く。
読んで頂きありがとうごさいます。次回はオーク本気出します。
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