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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第6章 闇に堕ちた勇者編
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第158話 特攻


ヨークシャー王国 国境付近




「さて・・・。お前たち、準備は良いか」


『おうよ、ワシに任しとけ。』



おれたちはボーダー王国で一晩過ごした後、直ぐにヨークシャー王国までやってきた。ヨークシャー国王を倒せば、一連のゴタゴタは全て解決だ。ケルベロスもやる気満々である。ケルベロスはもうケルちゃんや九尾でいる必要もないので元の姿に戻っている。やはり元の姿が1番しっくりくるようだ。




『父上! おれも今回は戦うぞ!』


『む・・・。ジュニアが戦うならおれも・・・。仕方ない!』




今回はジュニアも戦う気満々のようだ。この前のおれたちの戦いを見て触発されたらしい。ドラゴンも嫌々そうだがジュニアに負けてられないようだ。正直ジュニアがどれだけ戦えるのか楽しみだ。ジュニアに関しては鑑定が効かないのでどれだけ強いかまるで読めない。鳳凰がアレだったので少し期待している。




「そういえばお前の家はこの近くだろ?」


『うむ、そうだ。とりあえずこの戦いに勝って一度帰りたい!』




ドラゴンはやはり家に帰りたいようだ。ドラゴンが安心して家に帰る為にも国王は倒さなければ。ただのホームシックなのだろうか。




『緊張しますね。ただ私は他のコボルトもいないので戦力外です。』


『私も勇者はとてもじゃないけど無理だワン。普通の兵士をやっつけておくだワン。』


「あぁ。重要な役目だ。頼んだぞ。」




コボルトとコーギーはその他大勢を相手にしてくれることとなった。




『さて、私はジュニアと動きます。』


『私はドラゴンと動こう。』


「・・・。あぁ。好きにしてくれ。」




・・・。




何故かニャンコ丸とコリーも一緒についてきていた。ボーダー王からおれたちに任せっきりも申し訳ないのでとのことだった。まぁ好きにさせておこうと思う。何かしら隠れてコソコソ話しているのでなんかあるんだろう。




『いぬちゃん。着いたけどどうする?』




おれが皆と話をしていると、どうやらヨークシャー王国城下町が見えたようだ。よく見ると関所のようなものが設けられており国への入国手続きに列が出来ている。




・・・。どうせならゴタゴタせずに城まで行きたいが。




「ニャンコ丸。ジュニアとドラゴンを連れて関所を通過できるか?」


『不可能です。』




・・・だそうだ。即答された。まぁ当たり前か。巨大なドラゴンと火の鳥だ。大パニック間違いなし。仕方ない。




「突撃だ・・・。ケルベロスとジュニアとドラゴンで暴れ回れ。おれはその隙に城まで行く。」


『おお、流石はいぬちゃん! 任しとけい!』




こうして暫しの打ち合わせの後、おれたちはヨークシャー王国に特攻することに決めた。







「行くぞー、3.2.1 とつげきー!」


『『おー!』』




いよいよその時がやってきた。ヨークシャーの悪巧みも今日までだ。おれの掛け声とともに全員で一斉に突撃する。





まずはケルベロスが関所を猛ダッシュで駆け抜けた。関所に並んでいた多くの人も衛兵もピンポン球の様に跳ね除けていった。砦も城下町の建物も関係なしに破壊していっている。




それに続いてドラゴン、ジュニアも関所をこえる。




『お・・・おぉぉぉぉお』


『うわぁぁぁぁあ。ケルベロスにドラゴンだー!火の鳥だー!』




ヨークシャーの衛兵他、領民が阿鼻叫喚で逃げ回っている。




『ワッハッハ。ワシ参上!』




ケルベロスがカッコつけて決めポーズをとる。無闇矢鱈に被害は出さないように言っておいたが、所詮無理だったようだ。大暴れしている。




『おれも頑張る!ファイアー!』


『ジュニア、頼んだわよー。』




ジュニアは上空で炎を吐き散らかしている。上空は真っ赤に染まって地獄のようだ。




『ジュニアに負けるかー。おれはブリザードだー!』


『こら、ドラゴン。無駄に力を使うな!』




ドラゴンも暴れ回っていたが、しっかりとコリーに注意されていた。てっきりドラゴンはオークとペアだと思ったのだが、どうやら違うようだ。




そしておれはというと・・・




「ここか・・・。さて、どんな奴がいるかな」


『犬様、ヨークシャー王は私にお任せを。犬様はヨークシャーの勇者が来た時に備えてください!』




オークと一緒にヨークシャー城まで来ていた。なんか一緒に行きたいらしい。仕方ないので連れてきた。おれたちは城の中を進む。




『フン、フン!フン!犬様のお通りだ!』




おれはオークの後ろを歩く。城の衛兵たちが次々と襲ってきたのだが、オークが全て返り討ちにしてくれた。オークも強くなったもんである。




そして遂に玉座までたどり着いた。




『・・・。ち・・・、衛兵程度では相手にならんか。シバ王、オーク!お前たち、どこまでも私の邪魔をしてくれるな。許さんぞ!』




玉座にはヨークシャー王と思われる男が鎮座していた。顔色が青く体調が悪そうだが、意外と若めの青年であった。機嫌が悪そうだ。




「お前の悪巧みも今日までだ。オーク頼むぞ」




当然おれは人間とは話ができないのでオークに話をしてもらうことにする。




『おい、ヨークシャー王。なぜ他の国を襲った?』


『フン、この大陸を統治するためだ。私は勇者を操る術を得た。お前たちさえ邪魔しなければとっくに成し遂げていたのだ!』




・・・。なるほど、元々この大陸を統治するつもりだったのか。これまでは各国の勇者が抑止力になっていたが、勇者を操る術を得たことで、行動を起こすことにしたようだ。




『さて・・・。オークが戦うのか?いいだろう、かかってこい。どの道、我が国の勇者にお前たちは敵わない・・・。』


『ふ・・・。お前など犬様が出る幕もない。私が倒す!』




ヨークシャー王とオークの戦いが始まった。おれはヨークシャー勇者との戦いに備えてステータスを開いた。




次回へ続く。

読んで頂きありがとうごさいます。いよいよヨークシャーでの戦いです。この後、オーク対ヨークシャー王、ジュニア対勇者、ドラゴン対勇者、ワンコ対ヨークシャー勇者と続く予定です(b゜v`*)


ブックマーク・評価いただけると大変やる気が上がりますので、よろしくお願いします



  ⋀_⋀

 (・ω・)

/ U ∽U\

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