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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第6章 闇に堕ちた勇者編
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第151話 嵐の前の静けさ



ボーダー王国 宿屋



『お・・・お客さん。少し静かに頼むよ・・・。』




おれたちは今、宿屋の主人に注意を受けていた。昨晩はうるさくし過ぎたらしい。近隣から苦情が入ったようだ。オークに丁重に謝ってもらった。




オークは床に頭がめり込んでいる。(それも直す羽目になった。)めり込んだ隙間からニヤニヤしているのが見える。久しぶりにキモい。




「ったく。元はといえばオーク、お前が悪いんだからな。泥酔しやがって。」


『いや、申し訳ありません。ちょっと羽目を外しすぎました!』




まったく。危うく宿屋を破壊するところだった。オークのやつ、酒に酔って、納屋にいるジュニアとドラゴンにも酒を振る舞おうとしていたのだ。騒ぎに気づいて、すぐにとめたがほんとうに危なかった。

少なくともジュニアに酒が渡っていたら、今頃町は大混乱だろう。




一通りオークを叱りつけた後、おれは本日の予定を考えることにした。せっかくなのでもう少し勇者ルイについて情報収集したい。




「おーい、コボルト。ちょっと勇者ルイについて情報収集に出かけるぞ。」


『はーい。わかりました!少々お待ちください!』





コボルトはダッシュで自室に戻っていった。




「おそいなー、コボルトのやつ。」




おれが外でまっていると・・・




『犬様ー。お待たせしました!』ファサー




コボルトがおしゃれして出てきた。もともと可愛かったコボルトだが、ボーダーで色々買い物したらしい。おしゃれに着こなしていた。もともとコボルトの可愛さに断りきれずに国づくりを始めたところがある。おしゃれしようもんなら最強である。




『どうしましたか?犬様。』


「ん?あぁ。可愛いな。よく似合っている。」




コボルトの頭を肉球でポンポンする。




『うにょー! 褒められた!』




コボルトは乱れ飛んで喜んでいた。その後、おれたちはボーダーの歴史がわかるような資料館を訪れた。こういった施設もちゃんと建っていて凄いなと思った。




「コボルトは勇者ルイをしってるか?」


『知ってます!ですが私たちは元々人里を避けて暮らしていましたので、魔王を倒したと言うことくらいしか知りません。』



なるほど。まぁそれは仕方ないか。とりあえず色々見て回ると・・・




なになに・・・。ルイは固有スキル不老不死があるとのことだ。それはこの前知ったが、ボーダーには100年前に召喚されたらしい。ニャンコ丸が召喚されたのが5年くらい前。95年くらい勇者をやってたのか。




「魔王っていつ倒されたんだ?」


『10年くらい前ですかねー。詳しくは忘れましたが。』




となると、ルイの身に何かがあったのが、魔王が倒された後の5-10年前か。他には何かないか。




ん?魔王を倒した後のルイについての記述を発見した。なるほど。




「勇者は魔王を倒した時に聖剣を失ったのか。そして、その後、研究に没頭したとあるな。」




聖剣の研究だろうか。研究の内容までは資料がなかった。




とりあえずこんなところか。色々情報収集が出来て良かった。







一通り情報収集が終わり




「さて、せっかくだし美味しいものでも食べに行くか。」


『はい!いきましょ。』




おれはコボルトとご飯でも食べに行くことにした。せっかくなのでちょっとおしゃれめな店をチョイスする。




『凄い上品な店ですね!』


「そうだな。にしてもいつも通訳すまないな。」


『いえいえ。全然そんなことないですよ。』




店の中に入る。本来はおれがエスコートすべきなのだが、なにせ店員との言葉が通じないので、いつも通りコボルトにエスコートしてもらうこととなった。席に座る。さて、どうするか。




「なんでも、好きなもん食えよ。いっぱい食べよう」


『はい。食べましょう!』


『私はこれが食べたいワン。』


「おお、いいぞ、いいぞ。」




・・・。ん?




『げ、コーギーちゃん。なぜ。』


『私の嗅覚を舐めちゃいけないワン。協定違反だワン。』




何故かおれたちが入った店にコーギーが来ていた。

コーギーも可愛らしい格好をしている。どうやら、コボルトとコーギーは協定なるものを結んでいるらしい。




「ま、まぁせっかくだし一緒に食べるか。」


『そうですね。食べましょう。』


『いっぱい頼むワン。』




こうして、おれたちは3人で店の殆どのメニューを注文した。







メニューを頼んでから30分くらい経過した頃




「おそいなー。」


『ですね。』


『お腹空いたワン。』




全然料理が出てこない。それどころか店員も見当たらない。店員をよんでも全然応答がない。どうしたんだろうか。



『ちょっと店員さん呼んできます。』




コボルトが席を立ち、店の奥に入っていった。だが、少し慌ててすぐに戻ってきた。




「どうした?」


『だれも居ませんでした。どうしたんでしょうか。』


『なにかおかしいワン。私の嗅覚だと、殆どの領民の気配が無いワン。』




ほう。おれの鼻も聞くほうだが、コーギーのは凄いらしい。おれもそれを聞いて気配察知を使うとコーギーの言った通り、殆どの領民の気配がなかった。




「これはなんかあったな。とりあえず様子を見よう。」


『承知しました!』


『了解だワン!』




おれたちは急いで状況確認をすることにした。遂にヨークシャーが何かしら仕掛けてきたのかもしれない。




次回へ続く。

読んで頂きありがとうごさいます。勇者が攻めてきました。どうなるでしょう。


もし気が向きましたらブックマーク・評価いただけるとやる気が上がります。よろしくお願いします。



  ⋀_⋀

 (・ω・)

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