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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第6章 闇に堕ちた勇者編
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第146話 違和感


コーギー村 sideワンコ



やっと終わった。とりあえず依頼通りドラゴンを撃退できた。おれは急いで相方との並列思考を元に戻す。




大丈夫だろうか。




「・・・・・・おお。よかった。」




なんとか無事みたいだった。相方は既に犬小屋で就寝中だった。とりあえずジュニアが鳳凰の息子ということが判明した。押し付けられた形だが、ジュニアになんかあったら鳳凰にぶっ殺される気がするので、頑張らなければ。めんどくさいことになってしまった。





その後、おれがドラゴンを倒したことで、村人たちが出てきてちやほやされまくった。ドラゴンは話を聞きたいので、捕らえておいてもらうことにした。







しばらく経過した頃




『うぐ・・・。はっ! ここは?』




ドラゴンが目を覚ました。




「お、起きたか?」


『あー、お前は・・・。おれは負けたのか』


「ああ、だいぶ寝てたぞ」


『おれが負けると不覚!』




ドラゴンは負けたにもかかわらず少し嬉しそうだった。とりあえずドラゴンから話を聞く。




「お前、どっから来たんだ?なんでこの村に居座ったんだよ。」


『ふむ、仕方がない。おれの究極必殺技も防がれたから特別に教えてやろう。おれはヨークシャー王国近くの山に住んでいた。だが殺されそうになったので命からがら逃げて来たのだ!』





なるほど。ヨークシャー領から逃げて来たのか。自信満々に逃げて来たとか言われるとカッコ悪い。だが、そうなると・・・




「ヨークシャー領でなにが起こってる?」


『しらん!おれは自由気ままに暮らしたかっただけだ。』


「お前を襲ったやつはどんなやつだった?」


『顔は見えんかったが、聖剣をもっていたぞ。だからおれは住処に戻るために強くなって勇者を倒さねばならん!』





なるほど。こいつもこいつで事情があったようだ。にしても勇者ときたか。ヨークシャーには勇者はいないと睨んでいたが間違いだったのだろうか。




「おいドラゴン。お前、なんでこの村に居座ったんだよ。」


『この村の奴らはそこそこ強かったからな。修行だ。あと飯も食える!』


「それならボーダーとかでもよかっただろ」


『いや、ボーダーはヨークシャーから攻められそうだからな。わざわざ戦場にいく必要はない!』




なるほど。ヨークシャーは、次にボーダーを攻めるつもりなのか。これはニャンコ丸とコリーを早く連れていった方が良いかもしれない。




「ちなみにお前のせいで村の食料が殆ど無いんだぞ。」


『え・・・。そうなのか。知らんかったぞ。』




村がピンチだという事も知らなかったらしい。このドラゴン、だいぶ自己中である。





とりあえず一通り話が終わったところで、村長や皆を呼ぶことにした。







「とりあえずこのドラゴンどうする?話によると村が食糧難だって知らなかったらしいぞ」


『そうなのかワン。それなら罰として一緒に連れていこうだワン。』




コーギーがドラゴンもボーダーに一緒に連れていくことを提案する。




『お犬様、悪いやつではなさそうですし、連れてった方が、便利ではありませんかね。』


『私も賛成です!』


『そうそう。ジュニアとドラゴンがいれば快適だワン。』




コボルトとオークも賛成みたいだ。まぁ3人ともそういうなら問題ないかもしれない。




『私も賛成だ。ヨークシャーに敵対してる仲間は多い方が良い』


『私も賛成よ。荷物運んでほしいし』




コリーとニャンコ丸も賛成してくれた。ニャンコ丸の荷物がゴソゴソ動いている。絶対なんかよからぬものが入ってる気がする。




とりあえず全員が賛成とのことで、ドラゴンは少しの間おれたちと同行させることに決まった。




「というわけだ。ドラゴン。負けたからにはしばらくはおれたちについて働いてもらうぞ。」


『むむ、し・・・仕方ない。ボーダーには行きたくないが・・・。』


「ご飯と修行はつけてやるから安心しろ。」


『おお!よし、行ってやるぞ!』




こうしてドラゴンが一時的にだが仲間になった。







「さて、そんなにゆっくりもしていられないので早速向かうとするか。」


『はい。お犬様、ジュニアとドラゴンの準備は万端です。』


『犬様、あのドラゴンは騎士団の一員にしてもよろしいでしょうか!』




おれたちはすぐにボーダーへと向かうべく、飛び立つことにした。コボルトは相変わらず段取りが素晴らしい。オークはドラゴンを手懐けようと画策しているようだ。好きにしろといっておいた。




「さて・・・ジュニアいくぞー」


『はい、父上!』


『出発だワン!』




・・・




『早く乗れワン』




ジュニアの上には既にコーギーが乗っていた。




・・・・・・。さっきからなんか違和感があると思っていた。




『どうしたワン?』


「どうしたもなにもコーギー、お前目的は達成されただろ。」




なぜかコーギーも準備万端で、一緒に行くていになっている。そこへ・・・




『あのー、うちのコーギーを宜しくお願いします。』ペコリ


『お世話になるワン。』




村長がおれの元にやってきて頭を下げた。なんてこった。




『うちのを宜しく頼みます。なんなら嫁入りも大丈夫ですので!』


『宜しくだワン。嫁でも良いワン。』




・・・。しかも嫁かよ。その時、瞬時におれの前にコボルトが立ちはだかった。素晴らしい反応。




『あら、コーギーちゃん。一緒に行くのは良いけど、抜け駆けはだめよ』


『うお、コボルトちゃん! わ、悪かったワン。宜しくだワン。』




コボルトがコーギー親子に抜け駆けしないように釘を刺し、一緒に行く許可を出していた。




こうして、おれたちはコーギーを仲間に引き入れて、ボーダー王国へと向かうのであった。




次回へ続く。

次回、ボーダーに突入します。


もし気が向きましたらブックマーク・評価いただけるとやる気が上がります。よろしくお願いします。



  ⋀_⋀

 (・ω・)

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