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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第6章 闇に堕ちた勇者編
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第141話 襲来


コーギーの村にて




『そろそろ来るワン。ちょっと後ろに隠れて欲しいワン。』


「おお、わかった! 念の為に・・・ファントム」




ファントムによってスキルを獲得する。今回はUR "唯我独尊Lv1"を確認した。なんかURスキルは漢字が多い。じいさん(神様)の趣味だろうか。スキルを従わせる効果を持つらしい。




おれがスキルの効果を確認しながら待っていると物凄い地鳴りが響いた。




「な・・・なんだぁ?」


『ド・・・ドラゴン来るワン!』




ドラゴンが来るらしい。普通ドラゴンと言えば飛んでくるイメージだったが、まさかの歩いて来るパターンか。




『おーい。今日の分、貰いにきたぞ。』




そのドラゴンはズシズシと村まで歩いてきた。恐らく村の外に着陸したのだが、わざわざ歩いて来る意味がわからない。





ドラゴンはジュニア程の大きさで、その風貌はブラウン色でティラノサウルスに翼が生えた様な感じだった。そう言われると恐いと思いがちだが、喋りがフランクすぎて全然恐くない。





『き・・・今日は食べ物は渡さないワン!』


『んー?おお、久しぶりだな。おれに敵わんから逃げたのかと』




ドラゴンはコーギーを見ると少しテンションが上がったようだ。おれはコーギーの後ろで聞き耳をたてる。




『ほれ、お前じゃ相手にならんぞ。早く飯を持ってこい。それとも腕を上げたか?』


『う・・・うるさいワン!今日こそは思い通りにさせないワン!』





コーギーが言い返す。なかなかの威勢だ。コーギーもシバのダンジョンでだいぶ腕を磨いていた。この流れは、一戦交えるのかもしれない。





『ふむ、そこまで言うならかかってこい。負けたら大人しく飯をよこせ。』


『いいワン。今日の私は一味違うワン。』




ひとまずドラゴンの強さを間近で見れるチャンスかもしれない。話し合いで解決するつもりがコーギーのせいで台無しになりそうだが、ここはコーギーを信じてみる。







『ではいくワン』


『おお、こいこい。』




コーギーが臨戦態勢をとる。おれは暇なのでお座りして欠伸していると・・・





「ふぐ! うぉぉぉお」




おれの体が突如として、コーギーに担ぎ上げられた。




『ではいくワン! 最終兵器お犬様召喚だワン!』




おいまて、今の会話の流れでなぜそうなる。コーギーが急に担ぎ上げるもんだから息が止まるかと思った。




『んー?なんだこのちっこいのは』


『今日は最終兵器だワン。お犬様にかかればお前なんかイチコロだワン。』


『お前が来るんじゃないのか?』


『私が召喚したワン。私が戦うのと一緒だワン。』



まてまて、話し合いと言ってただろコーギー君。コーギーの超理論によりおれはドラゴンの前に召喚された。とりあえず話しかけてみる。




「どーも。」


『おお、ちっこいのが喋った!』




とりあえずこいつはこの世界のモンスターで間違いないようだ。おれが犬だということを知らない。




『んでお前が相手するのか?』


「いや、是非とも話し合いで解決したい。」




一応交渉してみる。



『ほう。』


「なんでこの村に居座ってるんだ」


『食料のためだ!』


「それならこの村じゃなくてもいいだろ。」


『まぁ食料はついでだ。この村の奴らは割と強い。おれにも目的がある。』





なるほど。このドラゴン、ただ居座っているわけではない様だ。




「目的ってなんだ?」


『今より強くなって元の住処に戻りたい!』




なるほど。元の住処に戻れなくなったのか。




「ならおれが元の住処を取り戻す協力をしてやるよ。」


『なにぃ、お前にそれができるのか?』





ドラゴンは考え込みながらおれの方をジロジロみてくる。しばらく考えた後、





『・・・うーむ。よし!それであればお前の強さを見せてみろ!』




・・・。結局戦うことになってしまった。なんとかうまいこと切り抜けようと思う。







コーギー村、村長の家




『・・・うおお。地響きが』


『・・・』


『・・・・・・。・・・あのー?』


『んー?』


『いえ、ドラゴンが来たようですが、加勢とかは大丈夫なのでしょうか。最悪、食料ならまだ多少はありますが・・・。』





村長の家にてコボルト達は休憩していた。ドラゴンが襲来したことがわかったが、誰も動こうとしないのを見た村長が焦る。





『はい。大丈夫です。お犬様が敵わないのであれば、ここにいる全員が束になっても叶いません。』


『その通りだ。あのバケモンが敵わなければ誰も敵わん。』




村長にコボルトとコリーが答える。




『そ・・・そうなのですか。そんなに強いんですか。』




村長はその場を行ったり来たりとしながら終始落ち着かない様子であった。結局・・・




『わ・・・私少し様子を見てきます。皆様はごゆっくりしててください。では』




村長は我慢の限界が来たらしく、ドラゴンの様子を見に行ったのであった。



次回へ続く。

読んで頂きありがとうごさいます。少し仕事でバタバタしてまして遅れました。


ゴールデンウィークは頑張ってアップしたいと思います。ブックマーク・評価いただけると大変やる気が上がりますので、よろしくお願いします



  ⋀_⋀

 (・ω・)

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