第13話 ただならぬ気配① クレーム
ブックマークありがとうございます。
はじめての投稿なので大変励みになっております。
年末年始なので、少し更新をがんばります。
ブックマーク、評価を甘めでいただけると次も頑張ろうと思いますので何卒よろしくお願いします。
「またやってしまった」
おれの巨大化スキルの試し打ちによりオークが気絶してしまったため、復活するのを待つことにした。
しばらく経つとオークが目を覚ました。
小屋の屋根が半壊したことを謝ったが相変わらずニヤニヤしてキモかったのでさっさともう1つのスキルを試すことにした。
「さて、再開だ」
おれはスキル【魔力感知Lv7】使用した。
すると、近くに複数の魔力反応があった。場所を確認するとオークとコボルトだということがわかった。魔力の大小や位置を感じられるようだ。気配感知と同じように常時使用もできそうだ。これが魔力感知か。なかなかに便利だ。
感知する範囲もLv7だからだろうか。結構広範囲まで感知可能なようだ。
おれは感知範囲を最大まで広げてみた。
「・・・なんだこれ」
2つの物凄い魔力の反応があった。両方ともすごい魔力だ。だが、そのうちの1つの大きさは尋常じゃなかった。そしてその尋常ではないほうはすぐに消えてしまった。
・・・おかしい、この辺はモンスターが殆どでないはずなのに。何故だろう。
もしかすると、この辺にモンスターが殆ど出ないことと関係しているのかもしれない。
ちょっと明日コボルト達に何か知っているか聞いてみることにしよう。
その日はもう夜遅かったため寝ることにし、翌日コボルト達に話を聞くこととした。
◇
「ふー、あまり眠れなかったな」
次の日。結局おれは物凄い魔力の持ち主が気になってあまり眠れなかった。寝床でもその反応を探っていたが、その場所から移動することはなかった。・・・もうひとつの消えた反応はそれ以降確認できなかった。
起きるとコボルト達を集めた。
この辺りにモンスターが出ない理由を知っているか聞いてみた。するとコボルト達は興味深いことを教えてくれた。
コボルト達がこの地に住みはじめた時と同時期に森の奥に何かが住み着いたらしい。その何かのせいで元々いたモンスターは逃げ出し、この辺り一帯は何もいなくなったとのことだった。
コボルト達も逃げようと思ったのだが、そのタイミングで、逃げていく大量のモンスターに踏まれて、結構なコボルト達が、帰らぬ人となったとのことであった。
・・・どんくさいな
そして残ったコボルトたちは自分たち数人では生きていけないと諦めて逃げずにここに住み着いたらしい。そしたら意外と何にも起きず、逆に今までより平和になったということだった。
「なるほどー・・・よし、決めた」
もしかしたらこのまま放っておいても大丈夫なのかもしれないが、こんなに近くに脅威となり得るものがいるのにそれについて何も知らないのは危険だ。近づいて様子を見てみることにした。いつでも逃げれるように心構えはしておこう。
◇
おれは今、一人で脅威となり得る存在に近づいている。徐々に近づいていく。あともう少しというところだ。
・・・その時、再び物凄い魔力が2つになった。
そのうちの1つがこちらに近づいてきた。尋常じゃないほうだ。
・・・やばい方が近づいてきた。
・・・これはやばい。昨日はわからなかったが近づけば近づくほどやばさがわかる。確実に逃げた方が良いが、これは多分逃げ切れない。正直勝てるとは思えないが仕方がないので迎え撃つ覚悟を決める。
「来る」
おれは臨戦態勢をとり【威圧Lv10】を発動させようとする。そしてそれはおれの前に現れた。
『やぁ、元気でやっとるかのぉ。定期訪問じゃよ』
おれの前に現れたそれは、現れるなり喋り出した。
どっかで聞いた声だった。
・・・じいさん(神さま)だった。
前回あった時は魔力感知を持ってなかったからわからなかったがこのじじいだいぶすごい。間近で見るとすごい魔力だ。神さまというだけある。
・・・
・・・ていうかこのクソじじい物凄いまぎらわしい登場の仕方してきやがった。よし、クレームだ、クレーム。おれはじいさんの顔に飛びかかった。
次回に続く。
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング・お犬様
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】
【巨大化Lv5】
RR【清掃Lv8】【魔力感知Lv7】
R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】
N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【剛腕Lv3】
【俊敏Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 100pt
所持アイテム
「ドックフード4袋」「枕10個」「工具」「抽選券2枚」