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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第6章 闇に堕ちた勇者編
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第136話 離陸



シバ城 会議室




「えー、ではでは今からボーダー王国に誰が行くのかを決めます。ちなみにあくまでもボーダーはついでで、メインはコーギーの村な。おれ・コボルト・ジュニアは決定。それ以外に行きたい人ー。」


『はい! はーい! ワシがいく!』




真っ先にケルベロスが手を挙げた。





「却下。お前はダンジョンがあるだろ。」


『の・・・、のぉぉぉぉぉお。』




ケルベロスが嘆いていた。その後うだうだ言っていたがガン無視した。まぁこの会議もケルベロスを納得させるためのものだ。これをやっとけば後でうだうだ言わないだろう。




『私もいくワン!』




コーギーが手を挙げた。・・・なんでお前がいるんだよ。




「お前の案内で行くんだろ。てかなんでいるんだよ。」


『そうだったワン。面白そうだったからきてみたワン。』




コーギーはなんの違和感もなく椅子に座っていた。





『ということは、私しかいないのではありませぬか?ラグもリンも不在ですので。』


「うむ。そうだよな。まぁ、リンが帰ってきてから行く可能性が高いが、おれも今回はオークかと思っていた。」


『おお! では!』




オークが嬉しそうな顔をする。確かに前回のシュナウザーの時もオークは出番がなかった。割と歯痒かったのだろう。




こうして、今回はおれ・コボルト・ジュニア・オークで行くことに決まった。




『の・・・のぉぉぉぉぉお!』




ケルベロスは最後まで粘っていたので、早々に解散した。







シバ城 犬小屋の間




それからしばらく経ったある日。暇すぎてあくびをしていると・・・。




『い・・・いぬさーん!大変です!』


「んぐっ・・・おお、リンじゃないか。」




結構な剣幕でリンが帰ってきた。危なかった。びっくりして舌を噛むところだった。




「久しぶりだな、リン。んでどうだったんだ。」


『はい、それが・・・。衝撃的なんですが、王都がどちらも陥落してました。』




うむうむ。なるほどなるほど。・・・え・・・




「なんだって?」


『ですからピットブル王国・シェパード王国どちらも王都陥落。実質ヨークシャー王国の統治下になりました。公にはなっておらず、王族の制圧のみ行われたようです。』




事が急すぎる。なんでそんなことになってるんだ。なんでそれがわかったのかと聞いたが、潜入したらしい。なかなかスパイしている。




「まてまて、だってあそこには勇者がいただろう。多少駆けつけるのが遅くなったくらいで国が傾くとは思えない。」


『ええ、どうやったかはわかりませんが、勇者の姿は見当たりませんでしたのでなにかあったか、或いはヨークシャーに味方したかどちらかですね。』




うーむ、ほんとに衝撃的だ。あの2人からしてヨークシャーに味方することなどあり得るのだろうか。短い時間しか見ていないのでなんとも言えないが・・・。





「制圧というと王族はどうなったんだ?」


『王以外は捕らえられていました。そのせいで王はヨークシャーの言いなりです。』




どこまでもやる事が汚い。ヨークシャーはシュナウザーだけでなく、国自体が腐ってしまっているようだ。あとは・・・




「リンはヨークシャーの勇者を知ってるか?」


『いえ、召喚されているとの情報は得ていますが、僕も見たことはありません。現地にもそれっぽいのはいませんでした。』





なるほど。ヨークシャーの勇者については丸っきり情報が出てこない。ナツとタツヤをどうにかできるくらいの勇者が絡んでいるか、勇者を無力化できるくらいの何かがあるかだ。謎は深まるばかりだ。




確か、勇者を召喚できている国じゃないと、プードルが言ってた国同士の会議には出席できなかったな。大国として認められない。・・・なるほど。少し掴めて来た気がする。




一通りリンから報告を受け、リンはすぐさま自宅へ帰っていった。どんだけゲームやりたいんだ。







それからさらに数日経過して・・・




「遂に出発だな」


『ほんとに感謝するワン』




遂にジュニアがそれなりの大きさになり、出発の準備が整った。




『私たちも帰りますか。賢王の書のお陰で凄い強くなれました。』


『シバは強いやつばっかで楽しかった。』




ニャンコ丸とS級冒険者のコリーも一緒に帰る気のようだ。ニャンコ丸はおそらくボーダーにてなにかしら企んでる気がする。




「にしてもなんだそれ。」


『お土産ですよ。シバの掘り出し物が沢山です』




ニャンコ丸は結構な大荷物だった。アイテムボックススキルを持ってた気がするが。んでもこの2人が追加となると・・・




「ジュニア全員のれる?」


『任せろ! 楽勝だ!』




大丈夫なようだ。全員がジュニアに乗る。・・・狭い。おれの快適な空の旅が・・・。




『ぐぉぉぉぉお!ふんぬ!』バザバサ




ジュニアが気合いで飛び立った。凄い。この人数を物ともしていない。




『では! いくぞー!』バザバサ




こうしておれたちはボーダーに飛び立った。ちなみに留守番でもう1匹のおれはちゃんと置いていった。どっちがボーダーに行くかケンカになったのは言うまでもない。




次回へ続く。

遂に離陸しました!はてさてどうなることやら。


もし気が向きましたらブックマーク・評価いただけるとやる気が上がります。よろしくお願いします。



  ⋀_⋀

 (・ω・)

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