表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第6章 闇に堕ちた勇者編
133/169

第134話 ワンコの一日 前編



シバ城 犬小屋の間




「ふぁぁ。暇だ」




武闘大会を無事に終えて、おれは犬小屋で休憩していた。暇すぎてあくびが出る。とりあえず、当初の目論見通り、シバへの人口の流入が増加してきている。

その結果からみても、武闘大会は成功だったと言える。




『お犬様、暇そうですね。コーギーちゃんの頼みはきかないんですか?』


「ん?あぁ。きくけど大会終わったばっかだしちょっと休憩だな。」


『そうですか。私達はいつでも大丈夫ですので、言ってくださいね』


『ああ、すまんな。』




コボルトはほんとに頼りになる。おれの秘書としても、通訳としても、その他もろもろにしても有能である。精霊となって、戦闘までこなすようになりそうなのが凄い。




『父上! おれも行きたい!』


「あぁ。ジュニア。いいぞ。だがそれには条件が一つある」


『じょーけん!なに?』




炎を纏った鳥のジュニアは武闘大会後も、城に置いとくことになった。日常会話も問題ないし、他の仲間とも仲良くやっているようでなによりである。




「条件それはな、コボルト来い!」


『はいさ!』


『ぐえっ!』




おれとコボルトはジュニアの背中に乗る。




「頑張れジュニア!このまま飛んでくれ!」


『重い! 問題ない! 』




ジュニアはおれとコボルトを乗っけて空高く舞い上がった。




「おおー、凄い凄い!」


『ジュニアやるじゃない!』


『凄いだろ! もっとほめろ!』





割とスピードも出ている。やるじゃないかジュニア。




「ジュニア ジュニア! あそれ、ジュニア ジュニア!」


『すごい すごい! あそれ、すごい!すごい!』


『おれ凄い! 』




それからのジュニアはおれとコボルトで、持ち上げまくったのもあって上機嫌だった。これで、道中だいぶラクできそうである。武闘大会直後のジュニアの大きさはおれの倍くらいだったが、今はそれよりももっと大きくなっている。もう少したてばもっと大きくなって乗り心地も良くなるだろう。




なぜ直ぐにボーダーにいかないのか・・・。それは、ジュニアに乗って快適な空の旅を楽しもうかなと思ってるからだけであることは内緒だ。







ジュニアの飛行練習が一息ついたので、おれは犬小屋まで戻ってきた。




「さて、ボーダーに行く前にやっとかないとな」




ボーダー王国がどのようなところかわからない。S級冒険者コリーとニャンコ丸を見る限り、おれでもそうそう負けないだろうが、念には念を入れたい。

おれは超久々にステータスを開く。貯まっているポイントは2000ptだ。




「・・・・・・。あんまり増えてないな。」




それもそうだ。武闘大会ではおれは観戦してただけで殆どなにもしていない。ここ数回、ステータスを見るたびにたんまりポイントが溜まっていたので、すっかりそれが当たり前だと思ってしまっていた。




「うーむ。」




スーパーガチャであれば2回引けるのだが。せっかくならポイントを貯めてウルトラガチャを引きたい。URスキルとSRスキルとでは全然違うのだ。スーパーガチャでもURスキルがでるかもしれないが、ここは我慢することにした。その代わり・・・





「せっかくだから使うか。少し聞きたいことがあったし・・・。」





おれは持っていた抽選券を使用した。




『ほっほっほ、順調かの。ワンコよ。』


「早くしろ」


『ちょまっ。辛辣じゃのう。びっくりしちゃったぞワシ。』




周りの時間が止まらずにじいさんが現れた。時間を止めるも止めないもじいさんのさじ加減一つのようだ。




『にしても国もつくっちゃって。ワシも関心しちゃったぞい。そーいえば、お主のところにいる鳥じゃが』




おお、たまにはじいさんも仕事をするようだ。おれの知りたいことの一つだ。




『やっぱやめた。言ったらつまらんしのう』




・・・




このクソじじいめ。こうなれば・・・




「ふごぉぉぉぉぉお」ビリビリ


『ちょちょっ、ワシの服をビリビリにするでない。うひゃっ、こ・・・こしょぐったい!やめ、うひゃー。』




隙を見て、じいさんの服をビリビリにしてやった。ついでに舌技でこしょぐっておいた。効果抜群だろう。




『ふぅ、油断も隙もないのう。お主くらいじゃぞ。ワシが面倒見てるのでここまで自由なのは。』




他にも転生者はいるらしい。まぁ当たり前か。おれとケルベロスだけってことは流石にないとは思っていた。




『んじゃちょっとだけ教えてやるわい。あの鳥の親が行方を探しておったぞ。一応ワシの知り合いだったもんで話はつけておいたぞい。ちなみに其奴は転生者ではない。』





ほう、ということはおれに害はないようだ。何者なのかも知りたいが、どーせ教えてくれないだろう。害はないとわかっただけでも良しとするか。




「ったく。けち。あと一個聞いて良いか。」


『ほほほ、じじいはけちなもんじゃ。何かな。特別に言える範囲で教えてやろう』




以前から気になっていたことをせっかくなので。大体予想はついてるのだが・・・。




「なんでおれのスキルはガチャでしかレベルアップしないんだ?あとガチャでしかスキルを覚えないんだがなんでだ?」


『・・・。ほぇ? 』




反応が怪しい。予想は当たってそうだ。




「・・・・・・」


『ま、まぁガチャが強いし、これでレベルアップとか、スキルを覚えたら不公平じゃからな。ほっほっほ・・・。』




それっぽいこというじじい。




「忘れてたろ・・・。」


『・・・』


「・・・」


『ま・・・まぁええじゃろ。固有スキルが超強いし。ね?』




やっぱりミスだったらしい。詳しく聞くと、異世界に存在しないはずの犬の転生で、なにせあんまり例がないので、調整を間違っていたらしい。




『ほほほ、ごめんね。ワンコよ。詫びにポイントやるわい。』




ポイントで片付けられた。




『そろそろゴッドガチャを引くかの?んじゃワシはこれにて。引き続き頑張ってな、ワンコよ。』




・・・逃げやがった。都合が悪いときだけ素早い。また今度あったら、何かしらやってやろう決めた。




さて・・・。ステータスを開き、前回同様に虹色のボタンを押す。




【ゴッドガチャの抽選を開始します。】




さて、何が出るだろうか。スキルガチャの機能が追加される可能性が高い。楽しみである。



次回へ続く。

次回はガチャの結果です。少し長くなってしまったので、前編後編でわけました。


もし気が向きましたらブックマーク・評価いただけるとやる気が上がります。よろしくお願いします。



  ⋀_⋀

 (・ω・)

/ U ∽U\

│* ブ *│

│* ッ *│

│* ク *│

│* マ *│

│* │ *│

│* ク *│

│* 評 *│

│* 価 *│

│* し *│

│* て *│

│* ね *│

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ