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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第6章 闇に堕ちた勇者編
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第129話 サボってたもの達



シバ王国から遠く離れたそれなりに高い山




山の頂上には一匹の炎を纏った巨大な鳥。ケルベロス程はある。赤を基調として様々な色のグラデーションがその鳥の美しさを際立たせている。その鳥は機嫌が悪そうにしていた。



『うーむ。どこいった。我の息子をかっさらいおって。見つけたらタダじゃおかん』


『ほほほ、荒れとるのう。』


『む・・・。神のジジイ。久しいな。何用だ。』


『お主の探しておるものじゃが、今ワシが面倒見とるのが持っておる。そのまま暫く預けてくれんか。』


『なにぃ。・・・まぁジジイが言うのなら考える。だが、どうするかはそいつを見てからだ!』


『ほっほ。それでよい。頼んだぞ。鳳凰よ。じゃぁの』


『ジジイがらみか、転生者だな。どんなやつか楽しみだ・・・。・・・・・・何処にいるか教えろよジジイ。』




鳳凰は愚痴を言いながら、その山から飛び立っていった。






シバ王国 シバ城にて



ニヤニヤ・・・ニヤニヤ・・・。



『い・・・いぬちゃん。最近ちょっとおかしいぞ。』


「なにが?」ニヤニヤ


『いや・・・。ワシの自由時間が減ってあったな。』


「いいことじゃないか」ニヤニヤ


『いやなんじゃー。』





武闘大会が終わって数日。

ケルベロスは最近忙しいらしい。最近は暇があればおれの元に来て愚痴をたれている。今までサボってたツケだと思うとおれはニヤニヤが止まらない。





なんでもダンジョン100階層に挑戦する輩がいるらしい。ボーダー王国のニャンコ丸とS級冒険者のコリーあとは、コーギーである。




ニャンコ丸は賢王の書を手に入れたので、今以上に強くなるために頑張っているようだ。勇者に本気を出させたりと強い者を探している節がある。何故かは不明だ。




S級冒険者のコリーは武闘大会でコーギーに負けてから直ぐにダンジョンへ向かったようだ。数日で99階層の鎧ちゃんを認めさせるとは大したもんである。




『んが・・・。また来た!』


「頑張れよー」




ケルベロスは100階層に誰かが来たことを感じたらしく、急いでダンジョンに帰っていった。自分のフロアに来客があったことをケルベロスはわかるようであった。





仕事をしてないといえば・・・。




「おーい・・・。おーいリン!」


『い・・・いぬさん!なんかお久しぶりですね』


『リンちゃんと私の愛の巣へよく来たわね。』




リンは相変わらずゲームに夢中で引きこもっているようであった。テレビとかは予算的に買えなかったが、携帯ゲーム機は変えたようだ。部屋に結構な数のゲームが置いてあった。

大精霊も順調に拗らせているようだ。




「おいリン。武闘大会に出なかったのは許すが、一個仕事を頼まれてくれ。」


『す・・・すいません。ゲームに没頭するあまりに、武闘大会があったことをすっかり忘れてまして・・・。仕事ですか。なんでしょう。』




やはり武闘大会は仮病だったようだ。まぁ予想通りだから許すが。




「ちょっとシェパード王国とピットブル王国の様子を探って来てほしい。」


『はぁ、なんか勇者が来てたのは聞きましたが。』




勇者が来てたのは知っていたらしい。




「いってくれたら、今度ガチャ引いて出たポイントやるぞ。」


『いきます!すぐいきます!』




リンはこころよく引き受けてくれた。ヤバかったら引き返すようにとだけ言っておいた。

最後にひとつ言い忘れた。



「あともうひとつ」


『なんでしたか?』


「ゲーム一個かしてくれ」


『セーブデータ消さないで下さいね』



暇つぶしに3DSを一個借りていくことにした。

あとで気づいたのだが、遊ぼうと思ったら、肉球なのでボタンが押しにくすぎて遊ぶのを断念したのであった。



次回へ続く

読んで頂きありがとうごさいます。新しい章が始まります。今回はほのぼの回です。しばらくほのぼのしたいと思います。


もし気が向きましたらブックマーク・評価いただけるとやる気が上がります。よろしくお願いします。



  ⋀_⋀

 (・ω・)

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