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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第5章 三国同盟・武闘大会編
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第128話 打ち上げ



シバ王国 シバ城



武闘大会は大盛況に終わった。

今晩はオークとケルベロスたっての希望で、城にて打ち上げパーティーをすることになった。

嫌な予感しかしないんだが、コボルトとミーアが中心となって、豪勢な料理を用意してくれた。




「うおー、凄いうまそうだ」ダラー




ヨダレが溢れてくる。




「食いたい。」


『ダメです。』




準備中のコボルトにその場から追い出された。








「それでは、かんぱーい(ワンワンガウガウ)」




夜、武闘大会の打ち上げが始まった。おれは早速、肉にかぶりつく。・・・うまい。そして、ミルクをペロペロ。・・・美味すぎる。





おれが料理に舌鼓をうっているとケルベロスも、その隣で爆食いしていた。もちろん姿はケルちゃんだ。




「おい、ケルベロス。大人しくしとけよ。」


『がははは。任せとけ。おーい酒がなくなったぞー』




・・・・・・開始早々手遅れになりそうだ。




『父上! これ! うまい?』


「それはやめとけ。こっちのが良い」




鳥も当たり前の様にパーティーに参加していた。鳥の唐揚げを食べようとしてたので、共食いを連想してしまい、他の肉を勧めておいた。

父ではないと説得するのはもう諦め、結局こいつのことはジュニア(ムスコ)と呼ぶ事にした。

ケルベロスといい、ジュニアといいおれの周りは食い意地を張った奴らばかりである。




『犬様、一緒に食べようだワン。』


「ああ、いいぞ。そーいえば賞金はなにに使うんだ?」


『私の村に仕送りするワン』


「えらいな。」




主にシバの奴らが食い散らかしているのを見て和んでいたら、コーギーがおれの元にきた。今回の賞金の使い道を聞いたところ、村に仕送りときた。偉いもんである。




『犬様、前に頼みがあると言ったワン。聞いて欲しいワン。』


「おお、言ってたな。なんだ?」


『私の村はボーダー王国の近くにあるワン。最近ちょっと困ったことが起きて、なんとかしてくれる人を探してたワン。』


「ふーむ。なにが起きてるんだ?」




おれがコーギーと話していると・・・




『あー!こらー。また犬様に近づいてー!』




コボルトが来た。相変わらずの察知能力である。




『犬様をタラし込んだら許しませんよー!大体、犬様もこんな狼っ子にほいほいついてっちゃダメですよー。うへへへへー』



コボルトは・・・。酔ってた。いつもは控えめなのに今日はゴリゴリくる。




『狼っ子じゃないワン。あとお酒に弱いお子ちゃまコボルトに言われたくないワン。』


『なんですとー。こ・・・こうなったら勝負よ勝負!酒持ってこーい』




コボルトとコーギーの酒飲み対決が勃発していた。もう放っておこうと思う。








『あら、ナツさん。』


『やぁ。そろそろタツヤの件話して貰えないかな。』




ナツはようやくニャンコ丸を捕まえたようで、話し合っていた。ニャンコ丸よ、まだ言ってなかったのか。おれも気になるので聞き耳をたてる。




『そうですねぇ。あまり怒らないで下さいね。私の知ってることは教えてあげます。』


『ああ、頼むよ』


『実はヨークシャー王国がシバではなく、ピットブルに矛先を変えたようです。』





ほう・・・。シバは知らない間に、ヨークシャーの魔の手から逃れていたようだ。




『なんだって・・・。本当か。』


『ええ。ヨークシャーはこの大陸を統一すべく、まずはシバ以外を制圧することにしたようです。』


『バカな・・・。ヨークシャーとピットブルはそれなりに上手くやっていたはずだ。』


『ええ。そうだと思いますが、だからこそ勇者不在の今を狙われたのだと。あの国は国王が変わってからおかしくなっています』




ナツはそれを聞いて考え込んでいる。



『他には知ってることは?』


『そうですねえ。不確かな情報ですがシェパードも危ないかもしれません。』


『なんだって?』


『ヨークシャーがピットブルの勇者不在を狙ったのであれば、シェパードも同じかもしれませんので。』




ナツの表情が険しくなる。



『ありがとう。念のため僕は急いでシェパードに戻るとするよ。』


『ええ、気をつけてください。ヨークシャーの勇者に関しては何も情報がありません。』


『ああ、ありがとう。』




ナツは自国に戻る事にしたようだ。急ぎ足でその場を後にした。おれはそれを見届けて、他の所に行く事にした。にしてもニャンコ丸よ。もっと早く教えてあげても良いだろうに。







「おーいラグ」




ラグはオークと酒を飲み交わしていた。ついでなのでオークに通訳を頼む。




『犬様、すいません。優勝できませんでした。』


「まぁ仕方ない。勇者と善戦しただけでも凄いぞ。ということで、強くなったラグには不在だったギルドマスターを引き受けて貰いたい。」




ラグが謝ってきたが、全然気にしていないことを伝え、せっかくなのでギルドマスターを引き受けて貰えないか頼んでみる。



『ギ・・・ギルドマスターですか?僕で良いんでしょうか。』


「全然よい!」



ラグにはゴリ押しして引き受けて貰った。




「ん?」



オークも何かあるようだ。



「どした、オーク」


『いえ、私にもなんかないのかなーと。』チラ




・・・。ラグがギルドマスターになったので、オークも何か欲しかったようだ。大会の司会も頑張ってくれたので考える。




「んー、なんかと言われても・・・」


『そこをなんとか!』


「んー、じゃぁシバに騎士団でも作るか。少数精鋭にするならよいが。」


『おお、ぜひぜひ!やらせてください!』




こうしてオークには騎士団長をやってもらうこととなった。この大会を通して、シバ王国には多くの観光客が流入し、一部は移住を決めたものもいた。




国が少しずつ大きくなってきている。この調子でどんどん大きくしていきたいと思っている。




『おーい、いぬちゃーん。なにしてるんだ。こっちこいよー』


『お犬様!一緒に飲みますよ!』


『いぬさん、高級ミルク入ってますよ』




黄昏ているとみんなに呼ばれた。本当におれは良い仲間に恵まれた。これからも皆を守っていかなければならない。そのことを心に刻み、今日は飲み明かす(ミルクを)ことに決めたのであった。



次回へ続く

読んで頂きありがとうごさいます。昨日はアップしようとしたらコピペミスってデータを消してしまいました。なので今回は2話分くらいのボリュームで書きました。

以上でこちらの章は終わりです。これからもワンコをよろしくお願いいたします。


ブックマーク・評価いただけると大変やる気が上がりますので、よろしくお願いします



  ⋀_⋀

 (・ω・)

/ U ∽U\

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