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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第5章 三国同盟・武闘大会編
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第125話 三つ巴



シバ王国 闘技場



「ほ・・・ほげー。」


『すごいですね・・・。』



決勝戦、ニャンコ丸と勇者ナツの一騎打ちかと思われたが、まさかのコーギー無双、観客も唖然として開いた口が塞がらない様子だ。まぁこうなった要因は"油断"であるのは一目瞭然だが。




『油断大敵だワン。降参するワン。』




コーギーはダウンした2人の周りを走り回る。その間に攻撃しろと言いたい。

ビーストモードによって見た目は狼獣人となっているにもかかわらず、語尾はワンだし。色々とツッコミどころ満載で違和感しかない。




『・・・ふう。驚いたよ。正直油断した。僕の鑑定でも、見えなかったからね』


『・・・ッ。私もちょっと反省です。』


『まだ変身しただけだワン』




ナツとニャンコ丸は顔をしかめながらも立ち上がる。

倒れたのに追い打ちをかけて、勇者をボコボコにしてもらいたかった。




『これは悠長にはしていられないね。いいだろう。僕の固有スキルを見せよう。』


『ええ、私も手抜きはやめた。』


『出し惜しみ無しだワン』




ナツの固有スキルが見れそうだ。ニャンコ丸も何かありそうだ。どんなものか楽しみだ。




「勇者の固有スキルがでるな。」


『はい、どんなものでしょうか』ペタン





おれはコボルト含む周りに気を張る。コボルトは緊張して尻尾がたれてしまっている。何かあればおれがなんとかしなければならない。




『ではいくぞ・・・。"サイレントモーション零式"』




ナツの体が突然スローモーションのように動き出す。時間の流れが変わったわけではない。ナツの動いた後にはいくつもの残像が残される。





『これは・・・。どういうことでしょう』


『すごいワン。トリックだワン。』





2人とも突然の現象に困惑している。かなり汎用性の高そうなスキルだ。





『さて・・・ここからだ。二式・・・』





残像達がそれぞれの意思があるように動き出した。





『な・・・。』


『なんだこれだワン』


『さて、君たちも奥の手があるなら出さないと、終わってしまうかもしれないよ。これで最低条件は整った。』





動き出したナツの残像が闘技場を取り囲む。




『さぁ、お二人さん防げるかな・・・"万華鏡 ホーリーバースト"』




残像達が聖属性の魔法をお互いの残像に向けて放った。放った魔法は残像ではないようで、それは互いに乱反射し速度・威力をあげていく。以前に見た竜巻っぽい。




『さらに・・・"ファイアバースト"』




その中に炎属性の魔法も加わる。どんどん強化されていく。おそらく、放った魔法によって威力をあげていくのだろう。





『ぐ・・・、これが勇者か。今の私の力がどれだけ通じるか。・・・"降臨"』





ニャンコ丸が万華鏡内の魔法の荒波に耐えきれず、固有スキルを使用したようだ。スキル名を口にした瞬間、




「なんだー? うおー! あいつどっかで・・・」


『で・・・出たー! 』




ニャンコ丸は九尾に姿を変えた。

おれもビックリしたが、隣のコボルトは尻尾が萎びてきている。






『きゅ・・・九尾だワン!大変だワン!倒すワン!』


『九尾!モンスターだった?いや、モンスターを呼んだのか・・・!』




ナツは一瞬動揺したものの直ぐに気を持ち直す。コーギーは突然現れた九尾を倒す気満々だ。ちなみに観客は大混乱である。

にしてもあの九尾。シュナウザーの時にいたやつだ。




『では行きます。"狐火"』


『九尾がニャンコ丸の声だワン!』




九尾を守るようにして数百の炎が現れる。狐火はナツの万華鏡に少しづつ乗り移って数を増やしていく。なかなかに美しい。あとコーギーは雰囲気がダレるからやめてほしい。




『私もいくだワン。』




コーギーも必殺技を出すようだ。




『グールグルグル』




コーギーがその場で回転し始めた。物理的に竜巻を起こしている。何気にこいつが1番すごい気がしてきた。




スキル同士がぶつかり合う。




万華鏡・狐火・グルグルがぶつかり合って観客席をも吹っ飛ばし始める。




『い・・・犬殿。これはまずいのでは。』


『観客に被害が出そうですわね。』




バーナードとプードルが座席に踏ん張りながら状況分析する。確かにまずい。大混乱が悪化している。更にまずい事も起こりそうだ。




『あ、時間切れだワン。まずいワン。』





やっぱりか。URスキルは条件付きが多い。

スキルのぶつかり合いの真っ只中にいるコーギーのビーストモードが切れるらしい。おれは咄嗟に闘技場に踏み込んだ。




「おい、コーギー!そのままじっとしてろ。」


『わかったワン。これ食らったら死ぬワン』




コーギーのビーストモードが解ける。ここしかない。



「今だ! "鳳凰眼"」




おれは視界にうつる全てのスキル・魔法を強制解除した。




『すごいワン。助かったワン。』




コーギーをなんとか無事に救出した。



次回へ続く

読んで頂きありがとうごさいます。皆さまわかってたと思いますが、結局大荒れになるのです。


ブックマーク・評価いただけると大変やる気が上がりますので、よろしくお願いします



  ⋀_⋀

 (・ω・)

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