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固有スキル【スキルガチャ】で無双するけどのんびり国つくります。  作者: もふもふ祭り
第5章 三国同盟・武闘大会編
122/169

第123話 お触り禁止


シバ王国 闘技場




なにやら穏やかではなさそうだ。ナツがニャンコ丸に近づいていく。




『・・・。なにをいったのかな?タツヤに』


『あら・・・。いえ、そんな大したことではありませんよ。』


『大したことない訳ないだろう。タツヤのあの顔は普通じゃなかった』


『うーん。それでは決勝戦で私に魔法を当てれたら教えてあげましょう。』




ナツがニャンコ丸に、"タツヤが試合放棄した理由"を問いただすが、ニャンコ丸の方が一枚上手で、上手いことはぐらかされてしまっていた。

ナツとしても、ここで揉めるのは勇者としてよろしくないようだ。




「うーん。まぁとりあえず場外で戦うことにならずでよかった。」


『はい・・・。一触即発でしたのでひやひやしましたね。』




なにかあれば仲裁に入ろうと思ったが、なんとかなったようだ。コボルトは緊張したのか尻尾が垂れ下がっていた。




決勝戦はオークと話し合った結果、3人で戦う形となった。ナツ、コーギー、ニャンコ丸の3人でバトルロイヤル形式だ。総当たりも検討したが、時間がかかるのでやめた。




一応戦った直後のニャンコ丸に配慮して、休憩を挟むことにした。おれはバーナード・プードルに少し見回りをしてくると伝え、コボルトに抱えられてその場を離れた。







「決勝楽しみだなー」


『そうですねー。やはり勇者さんが勝ちますかねぇ』




コボルトはプカプカ浮きながらおれの上半身を両手で抱えている。毎回このスタイルでコボルトには持たれるのだが、おれが闘技場から出ると観客の注目を浴びてしまった。シバの領民であれば見慣れた光景なのだが、観光客には珍しくうつってしまった。




『かわいー。さわりたーい!』


『ぼくもぼくも!』




観客の子どもがおれに近づいてきた。触りたいようだ。親はおれがシバ国王だとわかっているのでそれをとめる。




「おいコボルト。触っても全然大丈夫だといってくれ」




おれはコボルトにそう伝えると、コボルトは子どもたちを呼び寄せた。




『わー、もっふもふ』


『気持ちいいー』


『尻尾と耳が動いてるー』




子どもたちが集まってきた。その場は大盛り上がりだ。そのうち大人たちも集まってきた。国王に触れれるとあって、御利益にあやかりたいらしい。行列ができている。御利益があるのか謎だが、仕方ないので許可する。




「ふむ・・・気持ちがよい。そうそう。そこだ。んー?」




おれが触られまくっていると行列の最後尾にミーアが見えた。




『はい、ここに並んでくださーい。御利益たっぷり、お犬様お触りサービスですよー。有料で最前列にご案内できまーす。』




・・・




・・・・・・金持ちそうなのからは金とってやがった。まぁ金持ちからだけだから許してやるが。ギャラ代は請求したいところだ。




「んおっ?」




おれがミーアと目で会話していると妙な手触りを感じた。おれの頭をさわさわしている。





『ふおー、この毛並み。素晴らしいだワン』





犬獣人のコーギーだった。




『もっと触わるワン』




コーギーが手を伸ばす。




「ふごっ!」ヒョイ




コボルトが物凄い反射神経でおれを抱えて、コーギーの伸ばした手がおれに触れないように避ける。びっくりした。




『ん?なにするだワン』ヒュッ!


『あなたは試合に集中しなさい』ヒョイ!


『休憩中だワン。お金はらったワン』ヒュヒュッ!


『時間切れです。お犬様は忙しいんです』ヒョヒョイ!




コーギーが手を伸ばすがコボルトがそれを避ける。コボルト的にどうしても触らせたくないらしい。




『まぁいいだワン。王様に用があったワン。決勝終わったらまたくるワン。』




そう言い残すとコーギーは去って行った。




「なんだったんだろな」


『きっとお犬様を狙っているんです!近づけませんからね!』




コボルトが息巻いていた。その後おれたちはお触り行列を処理して、決勝戦の時間にあわせて闘技場に戻ったのであった。



次回へ続く

読んで頂きありがとうごさいます。次回は決勝戦です。


ブックマーク・評価いただけると大変やる気が上がりますので、よろしくお願いします



  ⋀_⋀

 (・ω・)

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