第11話 ご飯について① 名案?迷案?
「飽きてきた・・・」
ミーアが戻ってきてから数日。おれは深刻な問題に直面していた。
それは・・・
「ドックフードに飽きてきた」
そう、食料問題だ。最初はあんなに美味しかったドックフードなのだが、毎日同じものを食い続けたせいで飽きてしまったのだ。
前世で犬が突然ドックフード食べなくなる現象を聞いたことがあるが、犬の気持ちが痛いほどわかった。
美味しいのだが単純に飽きた。味とか買えないと胃がもたない。
コボルト達はというと・・・
おれよりはマシだが飽きていることには変わりないようだ。ただ、もともと木の実とかで生活していたみたいなので元に戻った感じだ。そんなに深刻には捉えていない感じだった。
「食べ物を確保しなければ」
そう、おれはコボルト達とは今までの食生活が違うのだ。これから木の実で生活していくのはどうにも我慢できない。
犬が野菜ばっか食うわけないだろ。
なんとか食料を確保する方法を考えるのであった。
「・・・うーむ、」
おれは頭を悩ませる。
食料を確保する方法を考えていたのだが、全然思いつかない。
・畑を作り自給自足
・隣町からの調達
できるのはそれくらいだろうか。
だが、自給自足といっても育てる知識がない。動物や野菜を育てるのはコボルトもオークもミーアもわからないだろう。
となれば隣町から調達するしかないがお金がない。ミーアに頼めば食料は調達してくれるとは思うが、お金が無いことには仕入れることができないのだ。どちらも難しい。どうしよう。
・・・名案を思いついた。お金がなければ稼げばよいんだった。
◇
おれはミーアと隣町にきていた。おれの名案にミーアが協力してくれた。というよりミーアがいないと成立しない。
隣町はわりと近かった。馬車で走れば2.3日といったところだろうか。
ミーアは見た目小柄な少女といったかんじなのでおれにつかまってもらった。
『ギャー』
ミーアが元気に叫んでいる。首に捕まってもらい、俊敏で走ったら宙に浮く感じになって引きずらずに済んだのだ。
乗り心地が最高のようである。
本気出したら数時間で隣町までついた。
はじめての異世界の街。街の名前はブルドッグというらしい。なんかムズムズする名前だ。
ミーアは絶叫マシンに乗ったあとの様な死んだ目をしていた。
ミーアが回復したあと街を見て回った。
割と活気がある。小さな街に商店が並んでおり商店街みたいな感じだった。おれの姿は別に驚かれなかった。テイムされているモンスターは珍しくないようで、特に問題にならなかった。
だが見たこともないモンスターで、しかも可愛いということで揉みくちゃに可愛がられた。
「さて、やるか」
そう、今回の目的はお金を稼いで食料を仕入れること。おれはミーアに打ち合わせ通り動いて貰うように合図をした。
『さぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい、珍しいモンスターの芸が始まるよー』
ミーアが街中で、そう叫ぶと周りに人が集まってきた。人が集まったところで・・・
『まずははじめにー・・・』
『お手!』
おれは片足をミーアの手に出した。
おー、と歓声が聞こえる。次だ
『おかわり!』
おれは反対側の手をだす。
歓声がさっきより聞こえた。
だんだん盛り上がってきた。
その後途中でボール拾い(ミーアがボールを投げておれが拾ってくる)などの芸を挟み、最後のシメに移行した。
『次で最後だよー・・・』
『・・・伏せ!』
最高の伏せが決まった。。。
周りから大歓声が巻き起こった。
そして、おれは観客にチップをおねだりする。
おれの可愛いさでお願いすればイチコロだ。
多くの観客がチップを入れてくれた。
・・・これで食費は集まった。天才的だ。
・・・・・・何してんだろおれ。黒歴史の1ページとなった。
次回へ続く。
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング・お犬様
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】
RR【清掃Lv8】
R【話術Lv3】【交渉Lv3】【気配遮断Lv3】
N【体術Lv2】【気配感知Lv2】【剛腕Lv3】
【俊敏Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 2100pt
所持アイテム
「ドックフード4袋」「枕10個」「工具」「抽選券1枚」
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