第117話 予選
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シバ王国で武闘大会が行なわれている頃
ヨークシャー王国
『王様、現在例の2国の勇者はシバにいっており不在との情報が入りました。攻めるなら今です。』
ヨークシャー王は騎士団長より報告を聞く。
『なるほど・・・武闘大会か。確か剣王の書・賢王の書が景品だと噂になっていたな。ボケ老人達め。勇者を行かせるとはどこまで平和ボケしてるんだ。勇者不在の今が好機!兵を整えて出撃せよ。』
ヨークシャー王は急ぎで軍を出陣させたのであった。
◇
sideワンコ
シバ王国 闘技場
「もっかい聞くけど、まじかよ」
『大まじです』
・・・
・・・・・・オークのやつ、武闘大会の開始を宣言したは良いものの、参加者が多すぎてどうやって絞っていくか考えてなかったらしい。オークはおれに丸投げする気満々だった。
オークにワンパン入れたところで、どうするか必死に考えた。結果
「閃いた!オークちょっと耳貸せ」
『ほー、ほー。それは良いアイデアですな。では』
オークが大会概要の説明にうつる。
『諸君、今から大会の概要を説明する。事前案内の通り優勝者・2位・3位は剣王の書・賢王の書・お金のどれかを受け取ることができる。まずは予選だが、今から私が割と手加減して諸君らを攻撃する。それに耐えられたらクリアだ。』
出場者達が少しざわつく。
観客もいきなり始まるとは思わず、緊張感に包まれる。
『それではいくぞー。武闘大会予選、只今より開始する!』
開始の合図と同時にオークがゲイボルグを取り出した。
『犬様、手加減しますゆえ。これがNEW紫電槍、手抜きバージョンです。』
おれがオークから少し距離をとると、オークは紫電を体に纏った。相変わらず使い方が違う。
ん・・・?
紫電が前よりかなり濃くなっている気がする。闘技場を千を超える紫電の槍が取り囲む。
『では諸君、健闘を祈る!』
オークの掛け声で紫電の槍は一斉に大会出場者に襲いかかった。観客に被害はなく、見た目がド派手なので
相当な盛り上がりを見せている。
前と変わったのは紫電の色くらいな気もするが・・・
「うぉ・・・なんだぁ」
そんなことなかった。紫電の槍が出場者に当たる直前、それは意思を持っているかの様に震えた。分裂を繰り返すものもあれば、合体してより威力を増すもの。前は敵に当たれば消えてしまった紫電も今はオークの匙加減一つで消えていない。SRとRRでここまで威力が変わるとは。
『ふふふ・・・。犬様ー。これがNEW紫電槍です!』
オークが調子に乗ってしまったため、会場は紫電の奔流に包まれるのであった。
◇
シバ王国闘技場
オークが調子に乗って紫電槍をぶっ放したが、会場はどうなってるだろうか。おれは恐る恐る出場者を観察する。
「あちゃー」
出場者の殆どが倒れてしまっていた。死んでないことを祈るしかない。何人かは無事に生き残っていた。
まずは心配する必要はないだろうが勇者だ。
『・・・・・・この雷は、厄介だねぇ・・・。まぁ僕じゃなければの話だけど・・・』
『おれにはこんな手抜きはきかん!』
勇者は紫電の奔流をものともせずに持っている聖剣の様なものではね返す。聖剣は光輝いていないがコントロールできるのだろうか。
あとはもう1人の異世界召喚者は・・・
『・・・・・・』
顔はフードを被っていて見えない。こちらは攻撃が当たっているが平然としている。リアクションがないのでよくわからない。
S級冒険者とラグは・・・
『ふ・・・、おいおい。シバにこんなヤツがいたのかよ』
『オークさん、前の僕ならやられてましたよ』
2人も生き残っていた。S級冒険者の方は物凄い素早い動きで紫電の荒波をかわし続けていた。
ラグも凄い剣速で襲いくる紫電を処理していた。
他にも何人かは生き残れた様だ。ノーダメージでクリア出来たのは5人。ラグがノーダメージで切り抜けれたのは正直予想外だった。
『ふー、犬様。終わりました!ちゃんと手加減しました!』
「あほか! お前、知らんぞ。おれは知らんからな! 」
オークがルンルンでおれの元に来た。何処をどう手加減したらこうなるのか。闘技場の装飾やらが殆どぶっ壊れてしまっていた。
ミーアにはしばらく近づかないことにしようと思う。
こうして良くも悪くも予選が終了した。
次回へ続く
読んで頂きありがとうごさいます。次回から本戦です。このままだと勇者の優勝は間違い無いのですが・・・。どうなるでしょう
もし気が向きましたらブックマーク・評価いただけるとやる気が上がります。よろしくお願いします。
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