第104話 完成式典
シバ王国近郊
『よいしょっと。・・・全く。封印石に操られたふりをするのも大変だったな。』
戦場跡にはワンコにやられたモンスター達の山。その山の中から1匹のモンスターが立ち上がった。九尾であった。
『・・・にしてもシバの王様、凄かったな。これは報告する必要がありそうだ。ヨークシャーの動向を探るだけのつもりがとんだ拾い物だ。さてと、戻るとするかな。』
そういうと九尾はシバから離れていった。
その姿を人間に変えて・・・。
◇
あれから数日
シバはモンスターや勇者が攻めてきたり、ケルベロスが操られたりと、色々大変だったが、もうすっかり、落ち着きを取り戻していた。
コボルト達もこれまで通りシバの主要施設で大活躍してくれている。
オークやリンも王城の完成に一役かってくれたし、その後も村の建物をどんどんと建築してくれている。
ケルベロスは例のごとく、手伝おうとせずのんびりダンジョンを行ったり来たりしていた。
『お犬様ー。ほらじっとしてください!』
むう・・・
『はい!これで完成ですよ!お似合いです。』
おれはコボルトにコボルト作の正装を着付けされていた。
そう、今日はシバ王城の完成式典である。
今日をもってシバ村が正式にシバ王国になるのだ。
・・・長かった。ようやくここまで来た。
「コボルト、ようやくここまで来たな。」
『はい、お犬様のお陰です』
「これからも頼むぞ」
『はい、任せてください』
「じゃぁいくぞ」
『はい!では失礼します』
おれはコボルトをかかえられて王城を出発した。
城下町のパレードである。
9匹のコボルトが乱れとび、ケルベロス・オーク・ミーア・リンがおれのわきに一歩下がって並ぶ。
『『お犬様さまー!おめでとー』』
城を出るとシバに移住した村人や冒険者が大勢パレードに集まってくれていた。領民総出でおれを祝福してくれる。
それもそうである。シバにダンジョンがあるというのが領民の生活の質を底上げしているのだ。税金も国の維持費が殆ど食費 (おもにケルベロス)で軍隊とかも無いのでダンジョンと商会の手数料だけで十分潤っていた。
「壮観だな・・・」
『はい、犬様。こんなに嬉しいことはないです!』
オークが感無量といった感じでウルウルしている。
『わっはっは。流石はいぬちゃん。』
『いぬさんと会えて良かった』
『いぬさん、大精霊もあわせてお祝いします』
ケルベロス・ミーア・リンも祝福してくれた。
その時
【シベリアン大陸にシバ王国が誕生しました。】
おれの頭の中にアナウンスが響いた。
周りを見ると全員にアナウンスが響いているようだった。そのアナウンスと共にその場は今日一番の盛り上がりを見せた。続けて・・・
【称号〖シバ国王〗を獲得しました。】
おれの頭の中にだけアナウンスが響いたようだった。
遂に国王になることが出来た。これで三国同盟の調印に向けての第一段階が整った。
次回へ続く。
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング・お犬様
ブルテリアの英雄・癒し犬・シバ国王
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
解放 ギフト
獲得スキル
UR【天衣無縫Lv3】【ダブルLv--】【鳳凰眼Lv--】
【ドラゴニックスタンプLv10】【鑑定眼Lv--】
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】【鑑定Lv5】
【巨大化Lv5】【アイテムボックスLv7】
【メテオLv7】【超回復Lv3】【剛腕(極)Lv1】
【俊敏(極)Lv1】
【サイコキネシスLv8】
【グラビティスタンプLv3】
【ブリザードスタンプLv3】
【見切り(極)Lv7】
RR【清掃Lv8】【魔力感知Lv7】【体術(超)Lv8】
【気配感知(超)Lv4】【暗視(超)Lv6】
R【話術Lv--】【交渉Lv3】【気配遮断Lv8】
【栽培Lv3】
N【遮断Lv3】【跳躍Lv3】【遠視Lv3】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】【魔法耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 450pt
所持アイテム
「ドックフード7個」「抽選券3枚」
「楽天ポイント50000円」「剣王の書」SR
使用不可スキル
RR【紫電槍Lv10】※オーク
SR【ジャッジメントLv7】
RR【瞬剣Lv8】
RR 【剣術(超)Lv10】
N 【弓術Lv5】使用不可
使用不可魔法
UR【エクスプロージョン Lv5】使用不可
いつもありがとうございます(´ω`
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