プロローグ
「疲れたー」
異世界に飛ばされて5日が過ぎた。
モンスターの出る森を彷徨いやっとの事で集落っぽい場所に出ることが出来た。この世界に来て初めて誰かと会うことができるかもしれない。転生する前は人と接するのは苦手だったが今のおれならそれなりにうまくやれそうな気がする。
そう自分を奮い立たせると集落に向けて一歩踏み出すのであった。
おれの名前は犬神ケン。この世界ではイヌガミとなっている。ステータスを見たらイヌガミになってた。
地球で死んでしまい神さまによって異世界に飛ばされるというなんともありがちなベタな展開を体験している真っ最中だ。なにがあったのか、、それは話が長くなるのでおいおい話すこととして今は目の前の集落に行くことにする。
「あ、そういえば」
集落に行く前に大事な事を忘れていた。流石に初めての場所だ。どんな危険があるかわからない。
ステータスを少しでも充実させておこう。
「ステータスオープン」
おれはスキルボードを開き自分だけの固有スキル、「スキルガチャ(1日1回)」を使用した。
この世界に来た時に色々あって神様から貰った固有スキルだ。
使用するとガチャが出現。
ノーマルガチャ500pt
スーパーガチャ1000pt
ウルトラガチャ10000pt
と表示されている。
今日はスーパーガチャを回すことにした。ラッキーポイントと呼ばれるポイントを貯めるとガチャを回す事ができる。
スキルをもらってから色々試し、このポイントはモンスターを倒したり、人助けをしたりすると溜まっていく仕組みになっている事がわかった。
1000ptを消化してガチャのボタンを押す。
【威圧Lv10】 SR
スキル名が書かれた紙が出てきた。その紙は触ると光となっておれの中に吸収された。スキルボードをみると所持スキルに追加されていることが確認できた。
よし、これで何かあっても大丈夫。そう思い再び集落へと踏み出した。
集落に一歩入るともふもふしたコボルトが姿を現した。
「げっ」
そうここは人が住む集落ではなく、コボルトの住む集落だったのだ。
コボルトはおれに気づくと仲間を呼び襲いかかってきた。かわいいくせに凶暴なようだ。
「威圧Lv10」
とっさにさっき獲得したスキルを発動した。コボルト達は一瞬体を硬直させたかと思うととんでもない速さでそのまま土下座に移行した。凶暴ではなかったらしい。
コボルトは降参体制だが、おれはまだなにかあるかもしれないと一応警戒している。
少しの静寂の中、コボルトのリーダーらしきやつが出てきた。こいつもかわいい。
リーダーはおれの前にくるとこう言った。
『申し訳ありません。我らが長よ。長らくお待ちしておりました。』
【称号〖コボルトキング〗を獲得しました。】
こうして頭の中に響いたアナウンスとともにおれはコボルトの村の長になった。
最悪だ、どうしてこうなったんだ。
1話に続く
ステータス
名前 イヌガミ
種族 犬
称号 コボルトキング
魔法 なし
技能 固有スキル【スキルガチャ(1日1回)】
獲得スキル
SR【威圧Lv10】【幸運Lv3】
R【話術Lv3】
N【体術Lv2】
耐性
【物理攻撃耐性Lv5】
保有ラッキーポイント 550pt
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