ととと
何となく書きました、不定期に更新します
~序章~プロローグ
『…はぁっ…はぁ……俺は必ず望みを叶えてみせる!……………二人で交わした約束の為になぁ…………!!』
~第1章~
ここは私立藤之宮学園高等学校。5年前に出来たばかりの新米校であり、文武両道を掲げてどうやら未来のスター選手を世に送り出そうしているようだ。制服の凝り具合に定評があり受験生からも人気を集めて年々倍率が上がっている。
こんな御大層な所で俺が受験戦争を勝ち抜き合格したのは奇跡に違いない。うん、間違いないな。
俺がここを受験したのには3つの理由がある。
1つ、制服が気に入った事。何故ならモスグリーンを基調として細部までキメ細やかにこだわったディテールが素晴らしい!(特に女子制服)
2つ、家から近い事。移動に時間を奪われる事に抵抗があるので大半の理由がコレに当てはまるだろう。
3つ、女子生徒のレベルが高い。参考となる資料やカタログでも他校に比べても圧倒的に可愛いかったのだ。これは自論だが可愛い子の周りには可愛い子が集まりやすいものなのだ。正に類は友を呼ぶ。
この3つの理由だけを聞くと諸君は俺が不純な動機でこの私立藤之宮学園高等学校に受験したように思えるだろう?敢えて否定はしない…(ドヤ顔)なんせたった一度の青春だ。自分のやりたいようにやらなければ損損。
そしてこの時には己の運命を知る由もなかった、残酷で凄惨で異常な日常の始まりを。
『やっべぇ!!遅刻遅刻!!』
ここ私立藤之宮学園高等学校の入学式4月8日の当日に見事に寝坊をしてしまっていたのだ、きっと深夜遅くまでツイキャスを視聴していたからだろう。これは自業自得に他ならない。
何で起こしてくれなかったんだよと家族に逆ギレしながら家を飛び出す慌ただしい朝の始まりだ。
『えっと俺のクラスは確か1年C組っと………あった!何とか間に合ったぞ!セーフティー(汗)』
扉を開くとそこにはこれから1年間を共にするであろう仲間たちの顔ぶれがあった。周りを見渡すと見知った顔が近付いてくる。
『あーっやっと来た!中々来ないから心配していたんだからね!?』
『本当だぜ、入学初日から遅刻とかいい笑い者になるところだったからな』
この2人は「雨宮葵」と「紅林涼太」中学時代からの友人である。
雨宮葵は青い髪に低身長が特徴的で人当たりが良く誰にでも優しく接している聖母のような存在であり俺にもよく面倒を見てくれている。
この口の悪い男こと紅林涼太は雑な面が目立つのだが気さくで案外に情に脆くどこか憎めない一面を持っている。
葵『光璃はまた夜遅くまで遊んでいたんでしょう?入学式くらいは真面目に寝ないとダメなんだからね?』
光璃『ごめんて、ちょっと寝れなくて枠巡りしてたんだよ』
そう!何を隠そうこの俺の名前は『白銀光璃』ゲームの主人公もしくは厨二病のようなキラキラした名前なのだが本人に至っては特にこれと言った特徴もなくただの一般人Aである。………放っておいてくれ(懇願)
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以上。