地獄のマッスル戦隊
三話目ですよ
「ここだ」
ディメルさんに案内され俺は無事目的の場所にたどり着くことができた。
ここに来る道中地獄ですごすためのコツを教えてもらった、地獄でもっとも大事なことは強い意思らしい例えどんなことがあろうと決して揺らぐことない意思を持ち続けることで地獄に飲まれることなく存在することができるらしい逆に強い意思が無いものは例え死神だろうが地獄の住民だろうが地獄に飲まれてしまうらしい、だから地獄に住み死神なるのなら決して揺らぐことのない意思を持てと言われた。
確かに俺は決して揺らぐことのない意思など持っていなかった、あの時あった少女に会いたいと思う心は揺らぐことがないと思うがあの少女にあってしまえば俺が死神としてこの地獄でやっていけるかなんて分からない、だからあの時俺は地獄に飲まれかけていたのかもしれない。
地獄に飲まれた者は、亡者と同じようになってしまい誰からも認識されることがなくひたすら罰を受けるらしい、そして地獄に飲まれる予兆として本当の地獄が見えるらしいだからあの時ディメルさんが止めてくれなければ俺は地獄に飲まれ永遠にさまっていたのかもしれない。
「本当にありがとうございました、ディメルさんのお陰で無事に目的の場所までつくことが出来ました」
なんか猫にお礼を言うのも何か変な気がするけど助けてもらったし気にしないようにしよう。
「気にすることはないぞ、私はたまたま通りかかっただけだし案内したのも私の勝手だからな」
ますます死神にたいする憧れが強くなった気がするな。
「それでも、ディメルさんのお陰で俺は地獄に飲まれなくてすみましたのでお礼だけは受け取ってほしいです」
「そういうことなら受け取っておこうそれと」
ディメルさんが俺の肩に登り言う。
「ここにいつも来るやつらは地獄の中でもかなり変わった奴等だ、ハデス様も何を思っているかは知らないが奴等にお前を会わせたいのだろうくれぐれも気をつけてくれ」
「あっ、はい」
地獄でもかなり変わった奴等ってハデス様は俺に何を求めているのだろうか。
「本当は最後まで居てやりたいのだが、これからある人に呼ばれているのでなすまないがここでお別れだ」
「いえ、ここまで案内してくれただけでもありがたいですよ、本当にありがとうございました」
「そうか、では気をつけるのだぞ」
そう言いディメルさんは俺の肩から降りて何処かに行った。
「さて、目的の場所にはついたのはいいけどどうすればいいんだろうな」
何もすればいいのか分からなかったので地面に座り少し瞑想してみることにした。
瞑想をすれば地獄に飲まれることを少しだけ防ぐことが出来るとディメルさんに教わったからだ。
「瞑想するのはかなり難しいなすぐ集中力が乱れるな」
地獄のせいか俺のせいかわからないが上手く瞑想が出来なかったので俺は目を開けたが、
「!誰だ」
目の前に全身マントの人たちがいた。
「ふっふっふ、お前は我々が誰なのか知りたいか」
何故か嬉しそうに話しかけてくる全身マントの人。
「いえ別に結構です」
何か嫌な予感しかしないし断っておこう。
「そうか、そうか知りたいかならしょうがない教えてやろう」
「あの、結構ですといったんですが」
「皆いくぞ、とおー」
話を聞いてくれません。
「真っ赤に燃えるこの筋肉は正義の証マッスルレッド!」
現れたのは真っ赤な筋肉マッチョの鬼。
「水のように美しい筋肉は正義の証マッスルブルー」
次に現れたのは真っ青な筋肉マッチョな鬼
「森のように生い茂る筋肉は正義の証マッスルグリーン」
そのつぎに現れたのは森のように緑でかなりマッチョな鬼、いやなにこれ筋肉。
「雷のように以下略」
最後もも筋肉ムキムキのひとでしたよ、本当になにこれ。
「「「「我ら死神戦隊マッスルジャー」」」」
無駄に格好いいポーズ&どや顔でこっちを見てくるマッチョ軍団。
「変態だーーーー」
俺はそう叫ばずにはいられなかった。
こいつらのせいで俺の死神の憧れとか全て消えたがする。
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