表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

日にち薬な日々

カエル取りの少年

作者: 書庫が好き

春になると田んぼでカエル取って、バケツにほりこんで持って帰ってたな。エサ?やらないよ。翌日にはいなくなってたし。だからまた取りに行ってたんだ。


客先での仕事が一区切りついたので、近くの居酒屋に上がり込み料理をつつきながら子どもの頃何をしていたかで盛り上がっていました。

蛇の尻尾を持って振り回し、どこまで飛ぶか競ったとか、次々と武勇伝が語られました。


「先輩は結婚とかしないんですか」

話題が現在のものに変わりました。元カエル取りの少年は仕事ができる有望株。私から見てもイケメンです。

「そう言うなよ。。。こないだ別れようって一方的に振られて。。。」

「忙しいからな。俺の時も大変だった。今でも喧嘩が絶えないよ」

フォローしたのは気遣いや面倒見の良さで慕われる先輩でした。残業がなきゃ俺にも彼女ができるかな。いや、無理だろ。と笑い合う後輩たちを見ながら、気になったことを元少年に質問しました。


「ところで、彼女にプレゼントしてた?」


ええっと、付き合う前はしたかも、、、壁のシミに向かって話す元少年に、生温かい視線が集まりました。


「おでんお待ちどうさま!」


店員さんがおでんの盛り合わせを置くと共に、すじ肉の奪い合いが始まりました。普段なら、すじ肉だけ人数分頼めないか交渉する先輩も奪い合いに参戦していたのは優しさからでしょう。


そして夜は更けていきました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ