夕焼けの思い出
夕焼けの月は意外に黄色をしている。ふーっと吐く息が白くなる時期だ。
何度もしたためた。胸にのしかかる目標の重さは小学生の頃を思い出させる。
こころがこころでなくなって、誰かの呼び声が聞こえた。気がした。
誰かの思い出に浸っている場合ではない。今すぐにも解決しないといけない問題が山積みだ。
どうでもいいと思っていた。
嫌われてもいいさと。いつもどおりの抜け方だったのに、今回はめちゃくちゃ重かった。
なまり球をどすっ、と腹ん中に落とされたみたいにきつい。
歳を食ってくると、誰かから誰かの場所に移動するのって辛いんだな。
はじめて知った。
おやすみを言うたびに、こことはまた違う世界に連れ去られているようだ。世界だけがわたしを取り残して、時計をぐるぐる回して移動しているように感じる。
また、そろそろおやすみの時間だ。
けどそれも5年後には変わってるんだろうな。5年後は叶っているといいな。
最終目標が大事なんだ、過程なんてなんでもいい。とか今は言えないかもしれない。笑えない。
「」