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ぷろろーぐ

俺の目に映るその少女の姿は美しかった。

年の頃は十代前半。

人形めいたやや幼い顔立ち

雪の様に白いけれど、血のあたたかみを宿した肌

肩まで伸びた薄い色素に赤みがかった艷のある髪の毛

切れ長のやや冷ややかに見えるつり目の奥の青い瞳の鮮やかな色合い

細く華奢で繊細、女性らしいとは言えないが、しかして恐ろしく均整の整った体型

未発達の少女特有の無色の色香を存分に意識させる

全て絶妙なバランスで作られた神の造形美とでも言うべきものだ。


ええ、まぁ、どストライクですよ。ていうか三次元の存在とは思えねぇレベルですよ。

三十過ぎのおっさんですが、二十近くも歳が離れてそうな彼女に

恥も外聞も無く衝動的に今すぐプロポーズしたいね!!


……まぁ、それが姿見に映った自分の姿じゃなければな。


ヘイ、落ち着け俺、冷静になるんだステイクールだ俺。

落ち着かなければ鏡に映る可愛いあの娘の表情が愉快な感じになっちまうぜそれは望んじゃいないだろう?

こんな綺麗な子には花が綻ぶ様に笑って欲しいし、可愛い表情とか優しい表情とかときどき汚物を見るような冷たい表情で見下されt……げふんげふん。


ともあれ、現状を確認するんだ俺

昨日は何をしていた?確か日課のゲームやって寝たんだったな。

俺は誰だ?中流家庭小市民。自宅住まいのフリーター。趣味ゲーム。好きなもの、うどん。

そして此処は何処だ?えらい豪華で俺が五人くらい寝転がっても落ちそうにないでかいベッド。

めっちゃ高そうで、もしも汚したり破いたりしたら俺の給料2、3ヶ月分でも補填できなさそうなカーテン&絨毯

下手すると俺の家の半分位の広さがありそうな部屋にこれまた高そうな家具は大体アンティークな感じがする西洋風。

……どう見ても上流家庭以上のお嬢様のお部屋です、ありがとうございます。


そして目の前にいるこの美少女は誰だ?

キルシュ・バウム・ブリュワーテ。

日本人名:木之花さくら。

――だな、間違いない、俺の知っている彼女は二次元だが、良くも此処まで三次元で再現したものだよ。違和感がないのが恐ろしい。

なんで分かるかって?俺が日課でやってるゲームのヒロインの一人だからだよ。伊達にこのゲームを無駄に十数年単位でやりこんでないよ。

別にMMOでもないのにな、好き好んで意味もなくやり込んだ結果かなんか知らんが絶対の確信があるぞ。

おもむろに口元に指先を当てる、指先から唇に触れる仕草がえらい色っぽい。

押し上げた妙に艶っぽい唇の向こう側、歯茎を姿見を通じて確認する。八重歯にしては妙に鋭い犬歯が覗いていた。

ああ、やっぱりか、間違いないとは思っていたが。吸血鬼独特の牙だ。確定だろうこれは


俺のマイバイブル的ゲームはよくあるマルチエンディングタイプの恋愛ギャルゲーだ。

世界観は妖怪有り、魔法有り、異次元、超能力、幽霊、悪魔なんでもござれの現代ファンタジー。

まぁファンタジーな存在は一般的には知られてないんだがな、だが、割と人がチョクチョキ死ぬ。

主人公も選択肢を誤ると死ぬ、一昔前のギャルゲーとはある意味一線をかしていると言えるかもしれない

あーでも、最近のは結構ネジが飛んだやつも多かっただろうか。まぁ、今はそっちは関係ないから良いか。

ヒロインの一人であるこの娘、木之花さくらは混血の吸血鬼だ。

種族的には人間の血が四分の一、人種的には日本人の血が四分の一のクオーター。

国内における吸血鬼の三大派閥の一つ、中立派の当主の娘の一人だ。

最初はクールで感情の動きを見せない彼女とだんだん仲良くなっていき、心通じ合う物語は俺の心をがっちり掴んで離さず。今なお彼女は俺の魂の最強不動のヒロインの座に燦然と輝いている。


で、だ。

その、マイスィートゴッデスが俺の思うがままに手を挙げてみたリーの、ちょっとぎこちない笑みを浮かべーの、えらいキューティクル艶っつやの毛先をくるくるしてみたりーの、吃驚するくらい柔らかいほっぺを触ったリーの


おおぅ、彼女に思うがままに触れる事のできる機会が来るとは、人間長生きしてみるもんですなぁ

そう、どうみても、彼女は


「俺だよコレ!?」

なんでやねーん、激しい動揺に揺さぶられながら

だがしかしてクール系ヒロインの申し子の如き魅力を損なう事に無意識レベルで抵抗が行われた結果

俺は無表情気味に姿見の自身に向けて(ビシィッ)っとツッコミを入れた。



――――――――――――――――――――

ヒャーハー、勢いだけで書いたんだぜ!

投稿したらどんな感じになるかなーというテストなので続きをあんまり期待したらダメなんだぜ!

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