風を連れてくる雲
東北日本海沿いの港町・坂巻。北前船で栄えた町。おしのは坂巻の遊郭に売られた遊女。去年の秋、おしのは北前船の若き船頭・重蔵から身請け話をされたが、不幸な人生しか知らないおしのは男の言葉を信じられず断った。そんなおしのに重蔵は「来年の春また来る。その時にもう一度返事を聞かせて欲しい」と言いおいて、大阪に向かう船で去った。そして春が来たが風は吹かず、北前船の来航が遅れていた。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。