意味が分かるとゾクッとする話:もてなしのうた。
地図にも載ってない場所、前人未到のある地域を旅していた俺は、とある村にたどり着いた。
その村は本当に地図にも載っていない場所で、その村に住む部族に関しても何の情報もないようだ。
そしてその村に住む部族の方々は、俺の姿を見て牽制する訳でも無く、友好的にあたたかくむかえてくれた。
食べ物やお酒、部族に伝わる歌や踊り。
とにかくもてなしてくれた。
気持ち良く眠りについた俺は誓った。
(帰ったら、こんな素敵な村が存在することを発表しよう)、と。
〈解説〉
こんな素敵だと思う村が存在するのに、今まで誰も発表していないのは、到達したのがこの男が初めてだからなのでしょうか?
ひょっとして、この村を訪れた人は誰も帰還できていないからでは無いでしょうか?
この村の部族の方々はこの人をもてなしていたのではなく、信仰する神様への感謝、すなわち『いけにえ』だったとしたら…。
この男は、再び目を覚ます事があるのでしょうか…?