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一級指定危険人物討伐作戦


日が傾き始めた頃。

エインシエル王国王都近辺の緑地にて、息を潜める一行があった。

全員が不可視化の魔法によって透過しており、匂いや魔力の隠蔽も完璧に行っている。


「勇者様、もうすぐ目標がエリアに入るとの報告がありました」

「そっか…わかった」

「勇者様、これは_」

「わかってる。この世界の人々の為なんだよね?大丈夫、俺が必ずアズリーを倒す」

「はい…!貴方なら、必ずできると信じております」


二人は、再び口を閉ざし仲間からの合図を待つ。



やがて一匹の小さなスネイトがにょろにょろと勇者の付き人の元へ近づいてきた。

その口には赤い石が咥えられている。


「見えた……乗ってるのも、確かにアズリーだ」

「私も確認できました。では…」

「うん。手筈通りに」


勇者とお付きは魔力を高め時を待つ。

ゴクリ……固唾を飲む音がやけに大きく聞こえる。


ゴト、ゴト、ゴト、ゴト……

何も知らずに向かってくる二人組は…


………やがて、指定の位置に入る_





ゴト、ゴト、ゴト、ゴト……

馬車に揺られ、穏やかな空間の中彼に身を預ける。

そこに言葉は無いけれど、ラコロンド様の時のような気まずさも無い、私が好きな優しい静寂。


話したい思い出は沢山あるけれど、今はこれで良いんだ。

思い出話はいつでも出来るから、今はそっと彼に寄り添って、優しい雰囲気に浸っていたい。

今はそういう気分だから。


でも、こうしていると考えてしまう。

後どれ程、彼と一緒にいられるのかと。

口には出さなくなったけど、彼はきっと私から離れてしまう。

きっとこうして、彼の姿を、彼の匂いを、彼の温かみを感じる事もいつかはできなくなってしまう。


「はぁっ…」

溜息ではないただの吐息を漏らす。


 けど、それも今すぐじゃないから。それまでは__


突如、耳がきんとする様な爆音がした。

それに思わず目をつむる、と同時に地面に投げ飛ばされた様な一瞬の浮遊感と痛みを覚えた。


「い”っ!!」


鼻先にから伝う土の匂いを感じながら目を開く。

視線の先には、首と体が離れてしまった師匠の体を、剣で地面と縫い付ける勇者の姿があった。


「師匠!!!いっ…!?」


咄嗟に叫び師匠に近づこうとするが体が動かない。

なんらかの傷害によって動かないのではなく、誰かに押さえつけられていて動くことができない。

手も押さえられている為ポーションを取り出すこともできない。

無力な私で何ができるか思考を凝らす中、そんな思考を妨害するかの如く、私の上から凛とした声が鳴る。


「勇者様!そのままその男から目を放さないでください!直ぐに埋葬者が来ます!」

「わかってる!!」


劇を見た日、私と言い争った女の声。そしてそれに答える勇者の声。

会話の内容から察するまでもなく、師匠を殺すつもりなのだろう。


「いやぁ”ぁ!!!お願い!!師匠を放して!!!早くしないとほんとに死んじゃうから!!!」


涙で視界が滲む中必死に叫びを上げる。

応じてくれるとは思っていないけど、そう叫ばずには居られなかった。


「するわけ無いだろう!!お前はここであの男が完全に死ぬ瞬間を見ておけ!!!」

「いやあ”!!!やめて!!私なら何でもするから!!私を殺してもいいから!!!師匠だけは!!!」

「あの時の威勢はどこに行ったんだ!!??所詮はお前もあの男の_」

「お願いだから!!!私の幸せを_」

「黙れ!!!」

「かあ”っ!!」


喉に走る鈍い痛みと共に声が出なくなる。


「人の犠牲を前提にした!!貴様等化け物共の幸せなど!!!あっていいはずがあるか!!!!!」


喉に走る激しい痛みも上で鳴る怒号にも構わず、押さえつけられた体を必死に動かそうともがくも殆ど動くことができずに、私はそこで悟ってしまった。

きっとこれは罰なのだろう。私なんかが幸せを願ってしまったから………。


 どうして……!?…私がやっと掴んだささやかな幸せすら!どうして貴女達は踏みにじるの!?

 私はただ、エジィリィと静かに暮らしたかっただけなのに……!彼に捨てられるまで、ただ側に居たかっただけなのに!!

 そんなに……!そんなに私の願いは…いけないことなの……?


グチャグチャになった視界では、彼の最期を見届けることすらできやしない。


 ごめんなさい、ごめんなさいエジィリィ。私が王都に行きたいって言わなきゃ、こんな事にはならなかったのに……エジィリィの弟子が私じゃなかったら…師匠を助けられたかもしれなかったのに…。


もう何も見たくなくなり、そっと目をとじる。

潰された喉の痛みも、押さえつけられている体の痛みも、地面の冷たい感覚さえ無くなり、頭の中でただ彼の事だけを想う。


 ねぇエジィリィ?まだ貴方に出会う前に、奴隷商の人から貴方がずっと私のことを探していたと聞いていたの。

 だからさ……貴方の目的が本当に私なのかも分からないし、何もできないダメな私だけど…。そんな、そんな私にまだ願う事が許されるのなら_


 生まれ変わった時


 またもう一度


 私を見つけだして_



我儘を口に出す事もできずに、私はそっと意識を手放した。



馬車が指定の位置に入るのを見守る。

その時間がやけに長く感じられたが……やがて、機はやってきた。


「っ!!」声を出さずに一瞬で御者台に乗り込み、アズリーの首を切断する。

それの一瞬後に、耳を穿つ爆発音が響き、バーガンと馬車の一部が吹き飛んだ。


魔法で強制的に作られた開いた空間に、切断された首と体を弾き地面に転がし、

バタンッ…!と体が地面に落ちた音と共に剣でアズリーの心臓を突き刺す。


うつ伏せに倒れたアズリーの体と地面が剣によって縫い付けられ首は俺の足元に転がっている。


「い”っ!!」


アズリーの弟子の声が聞こえるが、そっちを向くわけには行かない。


「勇者様!そのままその男から目を放さないでください!直ぐに埋葬者が来ます!」

「わかってる!!」


その言葉の後に女の子の叫び声が聞こえてくるけど、聞かないようにする。

聞いてしまえば、きっと心が揺らぐから。



少しして、女の子の声が聞こえなくなったけど埋葬者は一向にやってこない。

手筈が違う為、何かあったのではとレティシエに声をかける。


「レティシエ!いつになったらあの人達は来るんだ!?」


しかし、彼女の声は聞こえない。


「レティシエ…?」


思わず視線がそちらに向いてしまう。

直ぐに視線を戻せばいいかと考えたが、目にした光景に目をそらすことができなくなった。


視線の先にはナニカの尻尾の様な物に腹を貫かれたレティシエの姿があった。

白い機械機械しい見た目の尾。形で言えば脊椎がよく似ているだろうが、太さはその倍はあると思われ、更に血で汚れた尾の先端は鋭く尖っているのがわかる。


そんな物が、地面から生えてレティシエの腹を突き刺している。


「は?_いっ!?」


状況を飲み込めず思わず声を漏らしたと同時に、首に鋭い痛みが走り体に力が入らなくなった。


(何が起きている!?)


心の中で叫んだ声が聞こえたのか、一人の男が声を発した。


「服用量が少ないのか無駄に時間がかかったな……それに、体の再構成も完璧じゃないし…」


聞こえてきたその声に思わず目が開く。

眼球すら動かすことができず、視界が合わないため姿は確認できないが……声は間違いなく、アズリーのものだった。


俺の事を殺したと判断したのか追撃が来る気配はない。

乱された魔力を再構成してレティシエの呼吸があるか確認する。


(良かった…まだ生きてる)


「はぁぁ……」

「!?」


アズリーが漏らした溜息に驚き視線がそっちに向く。

すると'あの時とは違う'、鋭い目つきのアズリーと目があった。

目を動かせた事に驚くが、それ以上に彼が何を考えているのかがわからない。

殺意も感じられず、敵意すら無いように思える。

ただじっと、アズリーに見つめられている。


「どぅ……し…え……?」


漸く少し動くようになった口を必死に動かし彼に問を投げかける。

この状態の全てに対する問い。

確かに心臓が停止して死んでいた筈なのに、先程切り飛ばしたはずの首が繋がり、腰の辺から六本の尾をはやして俺を見下ろす事ができている理由も。

俺の事を殺さない理由も。


「…………」


しかし彼は何を話すわけでもなく、ただじっと俺を見つめている。

答えはわからない。

けれど、このままではレティシエ諸共確実に殺されるだろう。

ならば、抵抗しなくてはならない。


痺れた体に鞭を打ち体を起こし、レティシエの方へ駆ける。

が、


「がはぁ”っ!!」


あの尾に叩きつけられ横に吹き飛ばされた。

木を数本へし折り地面に転がり、その後に漸く全身に痛みを感じる。

後ろからの不意打ちとはいえ、身体強化はしているのに全く対応できなかった。


痛みに耐えかねて瞑りたくなる目を無理やり開けアズリーを見る。

アイツは地面に倒れていた女の子を両手で抱きあげ、また何を言うでもなく俺を見つめる。

アズリーの狙いが分からず困惑していると、漸く彼が口を開いた。


「本当は。君達を一人残らず殺してやりたいけど。……紛い物かもしれなくても君は勇者だからね…。君達がエイノアを殺さなかったお礼として、俺も君達を殺すのはよそう」


アズリーの声には、何の感情も籠もっていなかった。


 殺す気が無い?それは本当か?いやでも、嘘だったらすぐにでも俺を殺すか…。


「……先に謝っておくよ、ごめんね」


いきなり謝られた理由がわからない。

これからいったい、何をするつもりなのだろう。


「勇者君、君は'人類の為に戦うんじゃなかったのかい?'」


その言葉を聞いた瞬間何も考えることが出来なくなり、強い使命感のもとに彼を斬りつけた。


「はあっ!!!」


しかし耳をつんざくのは金属音。

上段から振り下ろした俺の剣は、ヤツの尾に阻まれ動きを止めた。

後ろに下がりもう一度突進し今度は水平に斬りつける。

が、無表情の化け物はまたも容易に俺の剣を受け止めた。


「どうして聖剣を使っていないのかと思ったら…まさか本当にアレやっていたとはね……。しかも、『英雄作成』を使われたって事は、君はやっぱり元から勇者じゃなかったってことかい…」


化け物が何かを発するが、それの意味を理解することができるはずもない。

言葉なのかも分からないナニカを発する化け物に俺は必死にコイツを斬りつけた。


 クソっ!斬りつけるだけじゃ駄目だ。全部凌がれる!


そう思い突きや体重を乗せた兜割りのようなものまで試すが全て軽くあしらわれる。

軽い動作で防がれているところを見るに、俺とコイツには絶望的な実力差があるのだろう。


 それでも!!俺がコイツを倒さなければ、この世界の人々が苦しむ事になる!!!


「はぁぁぁぁぁあああ”!!!」


一瞬でヤツの後ろに回り込み魔力を最大限ためて斬り上げるが尾に阻まれる。だがそんな事は百も承知、剣を逆手に持ち替え真上に跳んで、回転をつけつつ頭上から切り下ろす。

が、それも容易に弾かれる。


 軽い動作で動かしてるようしか見えないのにびくともしない!!なら!


「なっ…!!」


左手に集めた魔力で攻撃魔法を発動しようとするが、魔力が一瞬にしてすべて霧散して扱うことすら出来なかった。

なにかの間違いかともう一回試すが意味がなくまた霧散する。


「ちぃ!!!」


 身体能力や宝剣の強化はできる…!これだけでやつの防御を突破するにはどうすればいい!?

 エンチャントは!?駄目だ!これもできない!


「なら…!!」


地面を思いっきり蹴り土を大量に舞い上げた後、正面に回り込んで一閃する。


 くっそ!!駄目だ、そもそもスピードが違いすぎる!魔法が使えない以上どうすれば……。いやまて、奴が魔法を消しているとしても限度があるはず!


「それなら!!」


距離を取り宝剣に魔力を込めて詠唱を開始する。

追撃してくる気が無い様なので、剣を天高く掲げ悠長に攻撃の準備をしていてもやられることはないだろう。後は避けられるかどうかだが、やるしかない。


「『天秤は傾き 裁きの時は来た』」


詠唱中、何を思ったのか、今まで全く動かなかった化け物が道の端にそれた。


 その程度の移動なら簡単に合わせられるぞ化け物!

 狙いは分からないけど、それから動かないというのならこの剣を振り下ろすだけだ。なにか狙いがあるのかもしれないけど、その狙いごと体を切り崩してやる!


「『主よ! 今こそ穢れた罪人に救いを与え給え!

汝の生こそ(コラプス)この世(オブ)最大の咎である(オーダァ)!!!』」


振り下ろす瞬間、ヤツには全く動く気配がなかった。


__________!!!!!


レーザーの様な音が辺りに響き土煙が視界を支配する。

程なくしてそれもやみ、地面には大きな亀裂が確認できた。しかし、化け物の姿はない。

跡形もなく消し飛んだんだろう。


「これで…世界がぁ”っ!!」


腹に鋭い痛みを覚えて喉から血が逆流する。

とっさに剣を振り上げようとしても全く力が入らない。目も口動かせるが、首から下が全く動かせなくなった。 

目線を下に向けると、腹からあの尻尾が生えている。


「がはっ……!どぉ…して!まだ、死んでないんだ…!」

「ないしょ。でもそう難しい事では無いよ。……それにしても、俺はよくポーションの存在意義を曲解しているとか色々揶揄されることがあるけれど、'勇気ある者'を曲解しているのは国の上層じゃないか…」


声は聞こえる。だが言葉の意味が理解できない。


 コイツはさっきから、何を言っているんだ…?


言葉を喋る化け物。俺にはコイツの事が、何一つ理解できなかった。


 はっ!!そんな事より…早くどうにかしないと…!早くこいつを殺して、レティシアを回復させないと!


そう思い必死に体を動かそうともがくも意味もなく、また化け物がナニカを紡ぐ。


「理解しているのかい?君のそれは勇気があるんじゃなくて、恐怖を感じないだけだ。人として欠陥を持っているだけで、君は勇者ではないんだよ。まぁ、それと同時に莫大な力を手に入れたみたいだけれど……結局、君は俺と同じで、生まれる時代を間違えた傍迷惑な怪物そのものだ」


「あ”あ”あ”あぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」


叫んでも体に力が入らない。

魔力も全く扱えない。


 俺は……ここで死ぬのか…?


「…はぁぁ……俺の言葉じゃ無駄か…」


 嫌だ!!死にたくない!!!

 俺は!俺は勇者なんだ!!こんな所で、死んでたまるか!!


「あ”あ”あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


 まだやらなきゃいけないことが残ってるんだ!!

 まだ!救わなきゃいけない人が残ってるんだ!!


「はぁぁ……」


 悪を殺して!人を救って!!

 認められて!!讃えられて!!


 それで…!


 レティシアと…幸せな…かて…い……を………。




突然、急激な眠気に襲われて、俺は意識を手放した。





勇者に突き刺した尾を抜き、男は茂みに目を向け問を投げかける。


「そこで隠れてみている牙人の君、一つ質問なんだが…大した戦力もなしに、どうして俺を殺しに来たんだい?」


話しかけられた少女は体をビクつかせ、そっと茂みから出てくる。


「ご、ごめんなさい」

「…謝罪はいいよ。それより、俺の問に答えてくれるかな?」

「……分かりません。私達は、王様の命令に従っただけだから」

「そっか…。まぁいいさ。自爆特攻は前にもされたしね。勇者君のことも考えて、きっとまともな人がいないんだろう。いや、『召喚』と『英雄作成』に成功して気が高ぶったのかな?まぁ、何でもいいか…」


男は弾け飛んだバーガンの肉塊に近づき尾を突き刺す。

すると、直ぐにグチャグチャと、グロテスクな音をたてながら体が再生した。

そればかりか、生前と変わらない調子に動き始めた。


「君は国の者じゃ無いんだろう?どうして君が勇者の付き人を出来ているのかは分からないけど、もし君が勇者に少なからず良い感情を抱いているのなら、どうにかこの国を出て旅をしつつこの世界を学びな。できるだけ国の人達に追われない形で、だけどね」


信じられない光景に唖然としていた少女は、突然かけられた言葉に困惑しながら口を開く。


「ど、どうしてですか?貴方を殺そうとした私達に、どうしてそんな助言を?」

「……もしかしたら、本当の勇者君はこんな戦いに巻き込まれたくないと思うかもしれないし、それ以前に自分が住んでいた所に帰りたがるかもしれない。そう思うと、少し彼が不憫に思えてね。あぁでも、心を取り戻してもなお勇者で有りたいと言うのなら、その時は好きにするといい」

「……分かりました」

「…あぁそうだ。君にも一つ謝罪をしないといけないね。…あの劇を一番楽しみにしていたのは君だろう?ごめんね、俺がいなければ楽しい時間のままその日を終えられただろうから」

「いえ、あれは私達が悪いと思います。ごめんなさい。話しかける必要はなかったのに…」


少女は口調が先程より柔らかくなった男に対して、態々目の前にまで来て謝る。

それを見た男は表情を変えることもなく口を開く。


「そうかい?なら、あの件はこれで終わりにしようか。何か質問とかはあるかい?」

「……一つだけ」

「なんだい?」

「貴方が勇者様と敵対したと神官の人は言ってました。それはその、人を滅ぼすということなんですか?」

「その神官は黄金の髪の、美しい若い女性だったかい?」

「はい」

「………っははは。そっか。なる程ね」


思わず、といった感じで乾いた笑いをこぼす。


「これは、いよいよもって神か悪魔か道化かわからなくなってきたなぁ……。…あぁごめんね、質問の答えだけど、エイノアが傷つけられない限り、その予定はないよ。人類絶滅なんて、できるかどうかもわからないしね。今日だけはまぁ、なかったことにしようか」

「そう、ですか」

「じゃあ俺からも最後に一つ、その少年の事を頼んだよ。さっきの俺の言葉は聞いていたろう?どれ程理解できているのかは分からないけど……きっと君にしか、その少年は救えない」

「それはどういう?」

「ここまでしか教えないよ。あまり憶測で事を語ってはかえって悪い方向に進んでしまうからね。後は君の頑張り次第だ。頼んだよ、この世界のためにも」


まだなにか言いたげではあったが、少女はそっと一礼だけして去っていった。


「引きずっているとはいえ、二人を運ぶのは少し辛そうだな……」



そんな事をのほほんと考え、男は少女の背中を見送る。


そして_


男は振り返り突如

          殺気を全開にした。


エジィリィ

「最後まで読んでいただきありがとうございます」

エイノア

「良かったら感想、ブックマーク、評価等よろしくおねがいします!」

エジィリィ・エイノア

「それでは、またのご来店を心よりお待ち申し上げております!」


【小話】

ミア(勇者のお付き)

「そういえば、あの劇の日に聞いてしまったんですけど、彼女さんを心配させない為にも努めて楽しそうにしたほうがいいと思いますよ?」

エジィリィ

「ははは…。だよね、うん、気をつけます」

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