聖女ですが勇者も戦士も魔法使いも魔王討伐について来てくれないので幼馴染を連れて行ったらデキた話。
私の名前はハヤミリア。
私は15歳の時に女神様の信託で聖女に選ばれ村まで迎えに来た神官達と共に国の王都にやって来た。
神官達は「こんな場所に村があるとは…」とか言っていたが気にしない。
あるモノはあるのだ。
そこには結果だけが残る。
そんな私は2年間の修行の末に聖女の力を使いこなせるようになっていた。
そして18歳になる頃に女神様より信託を授かった。
『魔王復活。これを討伐せよ。』と。
私は女神様の信託に従い勇者に指名された人物の勧誘に向かった。
しかし…
「俺は幼馴染のユキと結婚するんだ。だからあんたの誘いは受けられない。」
「ヒロくん…。」
なんか村について勇者に指名された人物に状況を説明したら青春ドラマみたいな事を目の前でやり始めてしまった。
ぶっちゃけ好きな人と一緒に居たい気持ちは理解できるので仕方ないかなぁと思いつつ一応の説得もしてみる。
「えっと、一応世界の危機なんですけど。」
「俺の知った事じゃないな。この辺平和だし。」
「いや、これから攻めてくるんですよ。」
「ならその時に撃退すればいい。この村は自給自足でなりたってるしな。」
「国から褒美とかでますよ。」
「俺はユキと結婚出来ればそれでいい。褒美なんていらない。」
「ヒロくん…。」
これは無理ですね。
ユキちゃんはめっちゃうっとりした顔してますね。
まぁ無理やり連れてくるのもアレなので仕方ないです。
私は勇者の居た村を後にして、世界一の剣豪と名高い戦士の勧誘に隣の国まで行きましたが。
「私は主の側を離れる訳にはいかない。」
「そこをなんとか。」
「無理だな、国への利益が無いばかりか国防すら危うくなる。」
そう言って国に忠誠を誓っている戦士長殿は国を離れる訳にはいかないと断れてしまった。
言ってることが真っ当なのでこちらが折れるしかない。
一応、魔王復活は世界の危機なのだが国が纏まるのは表面上だけという事だろう。
当たり前か。
さて、嫌な予感が脳裏をよぎりながらもさらに隣の国に居る大賢者と名高い魔法使いの勧誘に行ったが…。
研究に没頭して研究室から出てこないと、面会を全て断れて会う事すら出来なかった。
国に帰り国王に相談したが、やんわりと直訳すれば「自力でなんとかしろ」と言われ当方に暮れた私。
最後に相談相手を思い浮かべると故郷にいる幼馴染の顔が脳裏をよぎる。
私は相談する為に、国の範囲内かどうか疑わしいYAMA奥にある村に向かった。
ちなみに秘境すぎて納税は免除されてたりする。
私は久々に故郷に帰って来た。
そこには出ていった時と変わらない風景の故郷があった。
村の中央から何かを焼く匂いが漂ってきた。
どうやら大物を狩って皆で集まって食事と言ったところだろう。
「みんな~ただいまー。」
「おお!ハヤミリア!帰って来たのか!」
「おかえり!」
「おかえりなさい!」
そこに居た村人の”幼馴染達”に出迎えられて私は故郷に帰って来た事を実感する。
私の故郷の村には私より年上の幼馴染しかいない。
私以外で全部で10人しか村に居ないからだ。
私は山奥で捨てられていた所を彼ら幼馴染達に拾われて育ててもらった。
皆いい人達だ。
「珍しいね。今日はTUBAME肉なんだ。」
「ああ、たまさか面白いモノが出来たのでTUBAMEで試したら見事にな。」
「おおー。すごいね。」
TUBAMEとは空を飛んでいる大きなトカゲだ。
それをなにやら片刃の剣で切り落としたらしい。
飛んでるTUBAMEを落とすなんてすごい事だ。
「それで?聖女とやらのお勤めは終わったのか?」
「それがねー。」
私は話の流れからかるーく相談した。
昔からの付き合いだからかるーく相談できるのだ。
皆とは全員仲良しだと思ってる。
だから魔王討伐どうしたらいいかな?と相談した所。
「手伝ってやろうか?ただし真っ二つだぞ。」
と素晴らしき幼馴染が言った。
「いや僕が行こう、なにやら魔王の居る場所に行くには大海を”割る”必要があるんだろう?私の拳にかかれば一発さ。」
と衝撃の幼馴染が言い。
「ならば乗り物は私が用意しよう。ちょうど最近スペシャルハイエースという乗り物を完成させた。」
と激動たる幼馴染が告げる。
「ならば皆で行くのが良かろう。我ら幼馴染が集まればたかが魔王の一つや二つ。」
と混沌の幼馴染が宣言する。
「ふっ…決まりだな。」
「「我ら、ハヤミリアの為に!」」
「皆…!」
幼馴染達の言葉に私は感動した。
そんなこんなで個性的な幼馴染達と共に私は魔王討伐に向かうことになった。
後に魔王を速攻で倒して国に報告したがパレードなど祝いを断ったら報酬は何もなかった。
他国との戦争で国同士が色々大変な事になってから私の元にもなにやら話が来ていたが、とりあえず忙しかったので全て断っていた。
なんでも全世界を巻き込んだ世界大戦になっていたらしい。
私は国を追放されたので幼馴染達と共に魔王の住んでいた土地を再開発してめがっさ発展していくのだがそれはまた別の話。
まぁ私達の国にも何回か攻撃があったらしいが私はその事をあまり知らない。全て事後報告なのだ。
その後私には幼馴染みんなの子がデキて、子供を10人ほど産んでみんな仲良く幸せに暮らしました。
10人とも皆個性的で素敵な子供達です。




