限界と言う壁
「夢」は人が生きていく上で必要だと、私は申し上げています。
しかし。
中にはどうしても実現できない夢であったり、挫折したり失敗したりする時もございます。むしろ苦悩や敗北を知らない「夢」は、簡単に叶えられる単純なものが多く、叶った時の達成感が低く、助けてくださった方々への感謝も少い場合が多いです。
中には「夢を持つなら強い信念を持って当たり前。だから挫折したぐらいであきらめるな。」と厳しい言葉をおっしゃる方がいます。
確かに一理あります。あきらめなければ、ほとんどの夢は叶えられます。
しかし。
人間には限界と言う、超えがたい壁がございます。
超人的な強い信念を持つ方は、その壁を簡単に超えてしまう上に、雑誌等のメディアに紹介される場合が多いため、「夢」を持つ方はみんなそれが当たり前だと勘違いする方々がいらっしゃいます。
話が反れましたが、そんな超人でなくても誰でも「夢」を持ち、その実現に向かって努力できますし、その資格もございます。
たとえ三日坊主で飽きやすい方でも、各駅停車のスピードになりますが、あきらめなければ「夢」に近づきます。
一般市民なら、必ず何らかの壁にあたります。
家族の不理解や家庭の事情、仕事や学校等との両立。
これは個人の努力だけで超えられる問題ではないと思います。
相談できる相手をさがしましょう。身近にいなければネットを使うのも手段のひとつです。
けれど、大規模な自然災害や肉親の不幸、自らが何らかの事故や大病に遭ってしまう等、どうしようもないトラブルが起きた時。
普通の人なら「夢」どころでさないと、私は思います。
その代わり、落ち着いて立ち直る力を「夢」は持ってます。効果が現れる時はわかりませんが、何十年も経った後からでも遅くはないのです。
「夢」に限らず、人間には時には休む事も必要です。
意外と休む事で新しい発見や、気付かされる事もございます。
あきらめて休み続ければ、端から見ればサボりに見えるかも知れません。
何年かかっても戻って来たなら、それは挫折ではなくなります。
人生を違う角度で体験してきた事になるのです。