結婚生活十年後から
夏場、僕は仕事が終わるといつも子供を連れて泳ぎにいきます。
ある日、子供と一緒に海水浴に行って帰ってきたら、「下の子の体が冷えてるじゃない。低体温症で死んだらどうすんのよ」と怒りだす。「本当に子供を任せられないわ」とも。
僕はずっと子どもを抱きかかえて海に入っていて、子供が寒さで身震いをしたらすぐに陸にあげています。下の子はいつも十分ぐらいしか海に入っていません。なに言ってんだか。ちなみに寒さで震えているのを放置しておくと、その後に身震いが止まります。身震いが止まった時こそ危険な状態です。そのぐらいの知識は僕にもあります。僕は子供が震えたらいつもすぐに海から出しています。十年経っても、物事を悪い方に解釈して文句を言う性格がなおりません。
子供の前で些細な事で怒り出し、僕の人格を否定するような事を言い出す。社交的じゃないとかそんな理由で僕を罵りだす。
僕が、「子供の前でやめろよ」と注意すると、どの育児書にも子供の前で夫婦喧嘩しちゃいけないって書いてないわよ、とヒステリーを炸裂させる。
あまりにも当たり前の事だから書いてないだけだろうに。
ある日、浴室の排水溝が詰まって水の流れが悪くなり、水が流れきるまでしばらく排水溝まわりに水がたまるようになった。
なんでそうなったのか原因を探ろうとしたら、家内が「下の子がT字カミソリを排水溝に落としたから詰まったんだよ」と言う。思わず「はあ~?」と声がでたよ。「なんで知っててそのままにするんだよ」と聞いたら、「子供がやった事だからしょうがないじゃない」と言う。そうじゃなくて、なんでそのままにしておくんだよ、と言ったら、ごめんなさい、との返事。分かっていてそのままの状態で、下の子が漏らしたウンチを以前と同じように風呂場で洗っていた。
これどうすんだよ、と聞くと、これからは湯船の中で体を洗えばいいじゃない、と言う。アホか。
しょうがないので僕が四苦八苦の末に取り出してみたら、髪の毛とウンコまみれのT字カミソリが出てきた。(僕のカミソリではありません)
僕は結婚当初からトイレを汚したら自分で掃除をしています。小便はトイレが汚れないように座ってしています。結婚前からずっとです。
自分が畑をやりたいと言って借りた畑の草刈りを、うちの社長がやらないと怒っている。
なに言ってんだこいつ。たまに社長が善意で草刈りしてくれているだけなのに。
諦観。
本当にこいつは直らない。
良くしてやればやるほど舐めた態度で生意気な事を言い出す。
僕はなにもしない事にしました。そうしたら家内が文句を言ってきても納得がいくでしょ。まあ怒るだろうなと。良くしてやるほどに文句を言われて虚しくなるよりよほどまし。
あと見下した態度で舐めくさった事を言ってきたら殴る事にしました。口でいくら言ってもなおらないんだから、こっちがどうにかしようと努力するのが馬鹿らしい。
朝の六時前に四歳の子供をどなる声で目が覚める。朝っぱらからうるさい、近所迷惑だ、と文句を言ったら、この子が言う事を聞かないからしょうがないじゃない。それに六時前なんてみんな起きてるでしょ、と言い返してきた。
何言ってんだこいつ。
お風呂の入口のサッシが家内によって割られた。サッシがはずれて湯船の角にあたって割れたらしい。
家内はサッシの取付が悪いからいけないと言う。十年近く住んでいて、少なくとも僕は一度たりともサッシの取付が悪いと感じた事はない。サッシが外れそうになった事もない。
サッシが割れた時、八歳の子供は風呂場で靴を洗っていたと言う。そして、早くしろと怒られていたらしい。どんだけ乱暴にドアを開けたんだよ。
八歳の子は家内から「チンタラチンタラしてんじゃねえよ」とよく怒鳴られている。とても女のものとは思えない口調で。
長男が嘔吐を繰り返すので、病院で診てもらったら、腸の働きが悪いために便秘になっていて、下から出ない為に口からもどしているとの事。浣腸をしてもらい整腸剤を貰って治ったのだが、今後おなじ症状にならないようにと僕がスーパーでヨーグルトを多めに買って帰ったら家内が怒りだす。
「そんな砂糖が入っているようなものを子供に食べさせるなんて何考えてんのよ」と。僕が、じゃあ腸の働きを良くする為にはどうすりゃいいの?と聞いたら「ヨーグルトぐらい私が作るわよ」との事。ああそうですか、じゃあ作ってくださいと任せたら、子供がまずいからとヨーグルトを食べない。
ひと月後、長男が同じ症状で病院に行く。同じ診断を受ける。家内に文句を言ったら、「私が作ったヨーグルトを食べないんだからしょうがないじゃない」と言う。家内は相変わらずスーパーで買ったヨーグルトを食べさせようとはしない。それどころか僕が子供に牛乳を飲ませるのにすら反対する。牛乳にはアレルギー成分があるのよ!と。
牛乳アレルギーのある子供に飲ませるのは悪いだろうけど、牛乳アレルギーを持っていないし、なにより子供が喜んで牛乳を飲んでいるというのに。お菓子やチョコは子供に食べさせるくせに、なぜかヨーグルトを買って食べさせようとしない。
結局、一年以内に長男は同じ症状で二回入院しました。
小学校にむかった長男を車で追いかけていって殴ろうとした。長男が逃げて事なきをえたが、これってもうキチガイの域だよな。
子供の前では夫婦喧嘩をしたくないので言い争いにならないように気を付けている。
なので家内が何を言ってきても感情的に言い返さないようにしている。
それをいいことに家内は子供の前では僕に向かってヤクザ口調で「お~い」と馬鹿にした呼び方をする。
そして子供の前で馬鹿みたいな論理でもんくを言ってくる。
徐々にヒートアップしていきヒステリックになる。
僕が殴るぞという顔をすると、子供が見ているというのに包丁を持ち出す。
自分のやっている事の異常さが分かっていない。
日常的に子供に暴力をふるう。
子供が言う事をきかないと「おまえ殺してやろうか」と脅す。
僕の食生活を紹介します。
朝食は、夏場はコーンフレークに牛乳、冬場はスーパーで買ったピザパンに牛乳です。
昼食はスーパーで買った弁当。夜は酒のあてに納豆と豆腐、カラムーチョです。
ビタミン剤は必須です。
こんな食生活がもう三年は続いています。
結婚してる意味ないじゃん。
今日もまた、些細な事で家内の短気が爆ぜる。
パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。
ある朝、目が覚めると首に包丁の刃を当てられていた。
「殺してやろうか」と見下ろして脅す。
「子供を人殺しの子にするつもりか」
冷静に言うと、舌打ちをして立ち上がり、台所へと向かっていった。
東京に帰ればいいのになんで僕に執着するんだろうな。
幾度となく離婚を切り出しているのに一向に別れようとしない。
そしてきちがいみたいな言動を繰り返す。
2014年8月24日、日曜のお昼。
しょっちゅう脱衣所の床を濡れっぱなしにしているので「床が腐るからちゃんと水を拭けよ」と注意したら逆上してヒステリーを起こしました。
「あんただって濡れた足ふきを置きっぱなしにした事があるだろ」
「それはおまえが専業主婦の頃の話だろ。専業主婦ならそれぐらい片付けろよ」
「いや専業主婦じゃなくなってもそういう事があった」
「それ子供がやったのを勘違いしてるだろ。俺はちゃんと片付けてるよ」
「いや、そのままにした事がある」
こんなしょうもない話でヒートアップしていき、ヒステリックになる。
そして子供が見ているというのに、僕に包丁を向けて刺すぞというポーズをとった。
さらに子供から見えなくなったところで、包丁を心臓の前に突きつけられ、刺すぞ刺すぞ、というそぶりで脅されました。
僕が大声で「出て行け」と何度も怒鳴ったら、「なに大声だしてんのよ、馬鹿じゃねえの」と吐き捨てて、台所のさがりました。
後で五歳の子供に「お父さんが死んだら嬉しい」と言ったそうです。
子供と離れるような事になったら断腸の思いだけど、それでも離婚します。
頭のおかしい人間とこれ以上一緒に居られません。
2014年9月30日、調停により離婚が成立しました。
親権、預貯金すべて譲りました。
頭のおかしい人から解放されて安堵しています。