市場にて
市場に着きました。
「おはようございます。おばさま」
「いゃだよー!毎日毎日照れちゃうね。レティ、おはようさん。今日はいい物たーんと入ってるよ。レティの好きなローリの畑の野菜達が丁度時期でね。何種類かあるがどーする。ここら辺のが、ローリ産だよ」
「嬉しいです。ローリ様のお野菜達はみずみずしくて甘くて大好きですから。……そうですね……これは、どう使えば良いのですか? 私、見た事無いお野菜です」
「あーそれはね。サッと下茹でして、後はそのままでも、煮るなり焼くなり好きにしな。歯応えあるから、私は味付けしてそのまま食べるのが好きさ。下茹では絶対しなよ! 灰汁が強くて食べれたもんじゃあ無いからね」
私はいつも市場の方々と一通りお話しして、買う物を選んでいます。実地の知識がない私は、市場の方々のアドバイスを聞いて、様々な野菜にお魚にお肉に果物達をどのように仕上げるか決めています。
帰りは市場にある配達様に頼みます。
荷馬車に積み込み、私共々運んでくれるとても楽なシステムなんです。私は到底持てない荷物を買うので、いつもお願いしています。
今日はエリス様と二人、荷馬車の背後に乗り込んで、帰宅しています。エリス様は、市場で私の背後でメモ帳にカキカキずっーと何かを書いていましたが、さっきの市場の様子で書く様な重大な事があったのか、とても不思議です。
「凄い買い物ですね。これ全て今日の
材料ですか?」
荷馬車に揺られながらエリス様とのんびり雑談中です。
「今日使うものもありますが、今日のランチはもう準備してますから、この子達は帰って下拵えです。明日や明後日使うものが多いですね。市場の品物達は新鮮なので、長くて10日ぐらいは持ちますから。《おにく》ではすぐ消費してしまいそこまで残る事はないですけどね」
「それが、ひと手間というものですか……どんな風にするのか聞いてもいいですか?」
「そうですね……これと、これとこれとこれは塩胡椒や下拵えした後、先日私が作った容器に入れて数時間燻すんですよ。煙と熱で火が通って美味しく変化するのです」
私は、お肉や野菜チーズを手に取りどうするのか、説明した。
それは燻製という料理で、料理長の得意料理でしたが、燻製だけは誰にも作り方を教えなく、いつも一人で黙々と作っていたのです。私は、人知れず隠れて見ていたので、料理長に気付かれずに燻製の作り方を勉強する事ができたのです。
見様見真似で、先日どうにか容器を完成させて、様々な材料と燻製時間を実験し、騎士団の方々に試食してもらい一番適してる物、時間を吟味して、やっとお店に出す所まで漕ぎ着けたんです。
さあ!帰ったら。寝かしてた騎士団の方々から貰った巨大な野獣のお肉をベーコンにしてるからそれをパスタにしたり、ピザにしたり、そのまま塊のままステーキにしたりして、出来立ての最高のベーコンの味を皆様にお出ししたい気持ちでウキウキワクワクしてます。あっ!お野菜たっぷりスープにしても美味しいかもしれませんね。帰ったら作ってみますか。
新しい料理を出す時が一番ドキドキワクワク心がウキウキします。
この後はゆっくり更新になります
友人の料理教室でベーコン作った後、さくらチップだけ購入後、台所の片隅に年単位放置してます。今日小説として書ける事で、なんだか損してない気分になりました。嬉しいです(^^)