大好きなお方
「この場所は、まさか獣人国の王都ですか」
私は下を見下ろして、何処かで見た事のあるお城と街並みだと思っていた。
「そうだ。レティに美味しいものと考えた結果。私の実家の屋敷の料理長の料理が、一番レティに食べさせたくて、私の実家に行くという事は、レティにとっては嫌かもしれないが、今日は、家族の者皆、出掛けてると情報が入っているので、安心して屋敷へ入ってくれれば良い」
緊張感半端ないです。キファント様のご実家の御屋敷……獣人国の礼儀とか、しきたり等全然解らないのですが、大丈夫でしょうか?
人間の淑女教育は一通り勉強したのですが、獣人国……自信が全くないです。それに御屋敷って事はやはり、キファント様って、貴族なのでしょうか?
もっと色々聞いておくのでした。反省ばかりです。
「どうしたレティ、顔色が悪いが大丈夫か」
「はい……あの……キファント様は、貴族なのでしょうか。私、獣人国の事よくわからなくて、ご実家で変な事等してしまわないか心配です。連れて行ってくれるキファント様に、恥などと思われたら私」
「大丈夫だ。いつものレティで居てくれ。美しく、優しいレティが良いんだから。そのままでいいから。
私の家は貴族だが、それは父上達であって三男の私などは、自由にのんびり暮らしているよ。平民と変わりない生活を送っているだろう。レティから見て私は貴族然としているかい」
「キファント様は、街の皆様と、とても仲良く、騎士団の方々にもとても慕われています。騎士団の方々には良く、キファント様の事、教えていただいているのですよ」
「誰が何をどの様にレティに話しているのかは、想像つき過ぎて笑ってしまうな」
「そうですね。皆様とても良い方達です」
「私はレティにとってはどんな方なのかな」
笑顔で冗談混じりに話していたはずが、いきなり真剣な声でキファント様が私に聞いてきました。
「キファント様は、私にとってとても、とても……大事な方です。いつも側にいて欲しいと思える方です。貴方様の笑顔で私は嬉しくなります。幸せを感じてしまいます。そんな大好きなお方です」
「ありがとうレティ。とても嬉しいよ。君を私は一生大事にするからね」
そう言って、キファント様は空の上で私を抱き締め、顎を優しく掴み背後に向け見つめ合い。キファント様のお顔が近付いてきて……ごめんなさい。後は、頭が真っ白です。
大好きです。キファント様。
詳しくはキファント視点でお知らせします。




