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ラリー

短いです(・∀・)

「ラリー……さん。は、はじめまして」


「ギュルル」


「ラリー今日はよろしくな」



ラリーさんはキファント様の首へ、頭をグリグリ擦り付けています。これは、愛情表現なのでしょうか? 普通の人だと痛そうですね。


 見上げる程大きいです。これぐらいないとキファント様を乗せる事はできないのでしょうか。キファント様もお返しなのか、愛おしそうに背を撫でています。



「さあ。レティ出掛けるぞ」


「やっぱり、ラリーさんに乗るのですか?」


「私はと言うか、肉食獣や闘争本能が強い獣人は、普通の馬車等には乗れないんだよ。馬が怖がって逃げてしまうんだ。


 だから、産まれた時期が近い奇獣から相性の良いものを選び、共に過ごしながら信頼関係を築いて行くんだよ。奇獣は、凶暴なモノも多いからな。私のラリーも、これでいてなかなか激しい奴なんだよ」


「ギュルルルルルールールー」


「信頼関係……良い事ですね。キファント様の近くにはラリーさんがいつも居たのですね」



私は、羨ましかった。もし、私にもその様な人物なりが近くに居たら、今もまだあの場所にいられたかもしれない。と、考えても仕方のない事を考えてしまう。



「レティ?」


「はい。えっと……では、出掛けるのですよね。ラリーさんにはどうやって乗るのですか?」


「失礼」



キファント様は、私の腰に手を添えてフワリと持ち上げた。そのままラリーさんの上にソッと置いた後、キファント様も私の背後に腰を降ろした。


 ピタリと隙間無く接している所為で、背中を通してキファント様の温もりが伝わってくる。



「それでは、飛ぶぞ」


「はい」


「レティ。目の前にある手綱を持っていると良い。安定するから。背後からも落ちぬ様に、支えているから。安心するといい」


「ありがとうございます」


「では、ラリー上昇せよ」


「ギュルルルルルー」



うわぁ~安定感が思っていたよりあって、風の抵抗も何故か無い。それにラリーさんはふかふかして、暖かいしキファント様には護られている感がして、頬が勝手に紅く変色していってしまうわ。見られてなくて良かった。



「どちらに向かわれるのですか?」


「私が今迄生きてきた中で、一番綺麗だと思った場所だよ。レティも気に入ってもらえるといいと思う」




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