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4-19

 ルシャは野柳に聞いた部屋に水を取りに向かった。


 戦闘の立ち回り、野柳の言ったこと、あの指揮官の最後。心を重くするものはたくさんあるが、まずは水だ。


 水浴びが出来る程豊富に蓄えられていると聞いたが果たして……。

 

 ドアを開けると、見たこともない容器が山と積まれていた。




 ルシャと別れた野柳は目星を付けておいた空き部屋に入った。


 村への水への供給や、魔皇朝の上への報告は、拘束した部下の元に向かわせた分身がうまくやる筈だ。


「く」


 指揮官から引き出した情報を整理し、今後の方針を考えなくては。

 ノートと筆記具の鉱石を荷から取り出す。


「う……うぅ」


 ノートを開く。ページに涙が落ちる。


 感傷に浸る暇はない。それでも。いくら喉を絞っても。声が漏れ出てしまう。

 この冒険を、贖罪と呼ぶなら。


「うううぅ……」


 是が非でも救ってやらなければならなかった。


──彼は覚悟していた。


 それでも、救ってやらなければならなかった。


 それが出来なかった。

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