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4-12


 ルシャに経緯を手短に話す。


「なるほど!! でも要塞取っちゃっても援軍来られたらどっちにしろ危なくないですか!?」


「それはそれで考えがある。今は到着前に要塞抑えるのが最優先だ。魔神遣いを誘き出すのでいつでも対応出来るようにしておきたまえ」


 具体的な策を授けたい所だが、敵の能力が解らない以上臨戦態勢を取らせておくのが精一杯だ。


 

「教えた技術は全部使えるように。イメトレとウォームアップをできる限りこなして待つこと。岩陰からは出ないようにね」


 分身に喋らせながら本体は城塞内を徘徊していた。魔獣を見つけては立ち止まり、視覚外から液状化と固形化を織り交ぜ魔獣を絞め落とす。戦力を次々無力化しながら、下へ、下へと進む。


 闇濃く、ほとんど視界の効かない最深部で探し物を見つけた。


 水源、そして、汲み上げられた水の貯蓄。しかしそれは野柳の予想を超えた異様なものがあった。


 初め野柳は我が目を信じられなかったが、実際に手を触れ、事実を受け入れた。


 しかし躊躇している暇はない。砂っぽい場所で構わず液状化を繰り返したせいでかなり身体に混じっている。補給を手短に済ませ、また指揮所に引き返す。


 指揮所に戻る道は行きとは、別の道を選び、更に魔獣を襲った。

 

 指揮所近くに辿り着いた時には、基地司令の怒鳴り声で、身を潜めている伝声管がびりびり振動していた。


 流石に景気よく無力化してきたせいで、異変に気づかれたらしい。部屋内の人数もさっきより少ない。確認に出たのだろう。気配から察するに司令官の他は2名と言ったところか。


 その指揮官は、伝声管の通話口にかじりついて、状況の報告を求めている。


 しめたものだ。野柳は移動スピードをあげた。

 通話口から飛び出す為に。


 指揮官の体に潜り込む。あとは蛇人間の時と同じ流れである。ホラー映画じみた奇襲だが、勝ちの目が大きければ避ける道理はない。


 野太い声で伝声管が震える。今なら口を喉ごと大きくかっぴらいている!


 野柳は勢いよく飛び出し。


「「!?」」


 勢いよく払い除けられた。

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