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3-9

 緑の団子を一つ、口に放り込む。


 やはり、とてつもなく、甘い。


 器をテーブルに置く。


「ルシャ! 皆を避難させなさい……特等席へな!!」


「は、、、はい!!!」


 戸惑いがちに返事をするルシャを置いて悲鳴のする方へ駆ける。


 逃げ惑う人々を避けながら進むとその先に、魔獣が居た。


 デザートゴブリン。その名の通り、砂色の小鬼である。その数5体。


──人型の相手ならば。


 逃げず、向かってくる相手に一緒怖じけるゴブリン。その隙を逃さず、鎖骨と股ぐらに手を伸ばす。


 肩車に担ぎ、側に居たもう一体のゴブリンに叩きつける。


 間髪入れず、少し離れたゴブリンに飛び掛かり、強かに膝を入れて倒す。


 まだ動く気配を見せるので十字に固めて抑え込む。


──手が……腕が足りんか……!


 ゲル化させて伸ばし、巻き付け、片腕を自由にする。


 もう片方の手も同様に伸ばし、ゴブリンを掴む。


 これはがむしゃらが過ぎた。転ばせることは出来たが抵抗が激しい。


 まだ一体が完全に自由だ。加えて、最初の一体を投げつけられた者も仲間の身体を押し退けつつある。


 腕を更に強く締める。折れよ、堕ちよと念じるが、如何せん、手が足りない。


 と。歩を進めるゴブリンの頭に円月輪が垂直に刺さった。


 仲間の身体を除き自由になったゴブリンの首が飛んだ。


 避難誘導を終えたルシャが、加勢に来ていた。


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