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3-6

「……デザートはいかがかね?」


 声を掛けられ振り返ると、あの村長が立っていた。


「え、ええ。いただきます」


 そう答えると、村長はコップには黒く、濃い飲物が注がれ、器には原色が目に鮮やかな団子状のものをよそう。


「コーヒーと、交互に食べるといい」


 礼を言って受け取るが、村長は立ち去らずじっと野柳を見ている。


「隠し、きれんよな……」


 言わんとすることを察し野柳は首肯を返す。


「反対者も相当数居たよ。だがね。限界だった。食料も、子どもらも」


 ぽつりと村長が言う。


「どうしてもガス抜きが要った……そんなら腐る前の保存食も使っちまうべきだと……」


「そんなに逼迫して。無理を、したんですか?」


 今度は村長が重々しく頷く番だった。


「もちはする。もちはするが……そう長くは」


「……オアシスを取り戻せれば、なんとかなりますか?」


「それは……そうだが」


「解りました。……私がなんとかします。気に病まないで下さい」


 ルシャを見つけなくては。溢さないよう一息に飲み干したコーヒーは、恐ろしいほど、苦い。


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