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「食ってっか! 異世界人のあんちゃん!!」
そう声を掛けてきたのは爽やかな青年だった。
顔立ちもあっさりしている。
見回してみると村人の顔形はまちまちで、明らかに血が繋がっているらしいグループをのぞくと千差万別だ。
色んな所からこの村に流れついたのかも知れない。
「いただいてるよ」
そう答えると、器を覗き込まれる。
「なんだぁ? 全然減ってねぇじゃんか! 元居たとこじゃどうか知らねぇが、ここじゃ客人にマズイ飯を食わせるのは恥なんだぜ! たんと食いな!」
そう言うと、減ってないのに皮の追加分を器に放り込まれた。
「くれぐれも遠慮すんなよな! はちきれそうになっても気合で食うんだぜ!!」
好きな事を言って青年は去って行った。
思わず苦笑が漏れる。
野柳はそんな自分に驚いていた。




