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2-2

「! はい!!!」 ルシャの返事はこれまでで一番元気なものだった。 早速色々話しておきたい所だがまずは。


「休もうか」


「はい!!! ってええ」


 ガタン、と音をたて野柳は倒れた。何せこちらに来てから休む間もなく、揉まれどおしで戦闘までこなしたのだ。改造人間の体力も無限ではない。




 物音で目を覚ますと、柔らかな布団に包まれていた。 触ってみると、中で粒状の物が動く気配がする。 ──これは、砂か? 


 元の世界の布団にはなかった感触だった。


 不思議なことはまだある。昨日はシャワーをした覚えもないのに、身体に不快なべたつきを感じないのだ。


 それはそれとして。物音の正体はすぐに知れた。


「ふんっふんっ! あ!! おはようございます!!!」 


 わりあい近くの床でルシャが筋トレしていた。


「朝から……熱心だね」


「はい!! 色々教えて貰えると思ったら居てもたってもいられなくて!!」


 凄まじいバイタリティだ。感心するやら呆れるやら。


「昨日から寝付けませんでした!!!」


「まさか……ずっとそうしてた訳じゃないんだろう?」


「倒れられてからずっとやってました」


 凄まじいどころではなかった。


 この娘はヤバい。軽率に師になるなどと申し出たこと、野柳は若干後悔していた。

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