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ステータスと島

 しばらく島と橋を観察していた蓮だったが取り敢えず親父に連絡しようとスマホで電話を試みる。だが回線が混んでいるのか繋がらなかった。


「電話はだめか……」


 電話は諦めたところで1度周りを見渡すが人の影は見当たらない。と、その時ーー。



『接続完了しました』


『続けて全種族を対象にステータス表示のギフトを付与します』


『……完了しました』



「うおっ!またあの声と文字か……ステータス表示?」


 すると声の文字とは別に文字が浮かんできた。



 五十嵐 蓮


 職業

『運転手』

 スキル

『運転《車》』『剣道《三段》』

 ギフト

『言語補助』『ステータス表示』

 称号

『株式会社 物流王 二代目』『サバゲーマー』



「うわっこれ俺の事か……なんか色々あるな」


 ちょんと触れてみると詳細が見られるようだった。取り敢えず全部確認してみる。


 職業

【今就いている職】


『運転手』

【乗り物を運転する人】


 スキル

【その人の持っている技術】


『運転《車》』

【運転の技術を身につけた証】


『剣道《三段》』

【剣道の技術を身につけた証】


 ギフト

【神から与えられたもの】


『言語補助』

【話す言語が違っても理解できるようになる】


『ステータス表示』

【所持者の現状を可視化する】


 称号

【その者を表す肩書き】


『株式会社 物流王 二代目』

【物流王の二代目】


『サバゲーマー』

【ただのサバゲ好き】


「ふむふむ、これは完全に俺の事だな…………じゃねえよ!もう頭がショート寸前だよ!?」


 息を切らしながら叫んだあと、もう一度橋の先の島を眺める。


「うーんあの島……気になるよなぁ」


 どう考えても突然現れた島など怪しいに決まっているが気になってしまうのが人というもの。怪しいのに好奇心に負けて覗いてしまうやつ、ホラー映画で良く見るあれだ。


「第一発見者として有名に慣れたりしてはっはっはっ」


 ホラー映画だったら完全に1番最初に死ぬ役だ。


「よーしっ!それじゃあいってみよー!」


 そう言って勢い良くトラックに乗り込んでエンジンをかけ橋の上を走り出す。


「意外と長そうだなーこの橋……あっ、そうだラジオは聞けるのかな?」


 そう思いラジオを付けてみる。


「ザザッーー続けてお伝えします。先程大きな地震が発生しました。ザザッー震源地は茨城県大洗町沿岸、震度は七以上です!ザザッーーーが、何故か津波は観測されておらずザザッー、ですが住民の皆さんは速やかに避難をーーー」


「震度七か、すごかったもんなあれ。それにしてもあれだけの地震で津波が来ないなんてことあるのか?」


 疑問に思いつつも島を目指して走る。白い靄と島のことはまだ情報が伝わっていないのかラジオでは言ってなかった。しばらく走ると島の全容が分かるようになってきた。その島はちょっとした大陸のようで建物などは何も無く、こちらと同じような橋が島の左右とさらに奥側にもあるようだった。しかしその左右と奥の橋は途中ですっぱりと途切れていて、蜃気楼のように空間が揺らいでいる様に見えた。この島を上から見たら恐らく十字架に見えるだろう。各橋の渡り切った所には3メートルはあろうかという大きな丸い水晶が淡い緑色の光を発しながら台座に乗っかっているのがわかる。


 さて問題はその島の中央あたりだが、何かの集団が見える……しかも三つ。


「あれは……人?」


読んで頂きありがとうございます。

良ければポイント評価宜しくお願いします。

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