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お国事情

「…ヤバイ」


 リドー国の女王、アルト・スサック・エレーナは焦っている。


「国璽忘れてきた…」


それも、よりによって、収納庫に!





 エレーナが収納庫に行きたくない理由の前に、この国について説明しよう。

 人間と魔物が共存するリドー国。気温の年格差が少なく涼しいため、最も過ごしやすい国と呼ばれている。人々、魔物達は、陽気で明るく音楽好きなため、音楽絶えぬ国とも呼ばれる。…というのが、教本に記載されている表向きの知識である。

 では、実体はというと、男尊女卑ならぬ人尊魔卑(じんそんまひ)。つまり、根強い差別があるのだ。人々は魔物達を()()()()()と決め付け、挙げ句の果てには『悪い子は、魔物が食べに来る』なんて言葉も出来た。


 そんな中、百戦錬磨の無敵王と呼ばれた前国王を内職の片手間に倒したという前代未聞、空前絶後の魔物が現れた。その魔物は『魔王』と呼ばれ…。




「今では、王城の収納庫を占拠している…と」

…魔王曰く、内職がお好きらしい。なんでも内職をするスペースに収納庫がちょうどいいらしい。

「どんな魔王だっ!」

そして、エレーナが収納庫に行きたくない理由。それは…

「エレーナ様、魔王がお呼びです」

「ノォォォォン!」

「庭園にて、魔王が御待ちです。魔王が機嫌を損ねない内に、いらして下さい」

そう言って、魔王の従者は部屋を去っていった。去り際に伝言を残しながら。

「魔王が、『昨日以上に愛しているよ』と」

「…」


 リドー国現女王、アルト・スサック・エレーナは、魔王トルーフの寵愛を受けている。


「気まずい…。収納庫に行きたくない!」


いや、行けよ!


…失礼しました。今日の空です。

お付き合いして下さり、ありがとうございます!


この話は、知り合いの言葉

「忘れ物したけど、あそこに有るのは分かるけど、行きたくない!」

から閃きました。

収納庫に魔王…そりゃ、行きたくないですよね。


精進します。

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